Facebookの友人全員に会う旅、米国の女性がプロジェクトをスタート。

2011/02/23 11:55 Written by Narinari.com編集部

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いろいろな人と知り合えるツールとして、もはや世界中で一般的な存在となったSNS。パソコンや情報端末さえあれば外に出ることなく仲間を募れる点は大きなメリットの1つだが、米国のある女性は、Facebookで友だちになった約330人全員と実際に対面するべく、昨年末から“友だちを巡る旅”の計画をスタートさせた。

米ニュースサイトのウィネットカ・グレンコー・パッチによると、この女性はイリノイ州ウィネットカで暮らすアーリン・プレッサーさん。現在50歳のプレッサーさんには2人の息子がおり、自分の仕事をこなす傍ら、子どもたちの世話に追われる毎日を過ごしてきた。そんな母親の愛を一身に受けて成長した2人は社会人と大学生になり、今は2人とも自宅を出てそれぞれの道を邁進。ようやく子どもたちが自分の手から離れ、ホッと一安心――となるかと思いきや、彼女の心にはポッカリと穴が開いてしまった。

子どもたちが家からいなくなり、誰も自分を必要としていないとまで感じるようになってしまったプレッサーさん。そこで彼女は、利用していたFacebookに目を向けた。

もともとは「2人の息子たちを見守るために」(ウィネットカ・グレンコー・パッチより)登録していたFacebookだったが、ほかのユーザーと同様に、彼女もまた利用している中で知り合った友だちが次第に増えていき、昨年末の時点でその数は約330人になっていた。

ネット上でも友だちの数が増えれば誰もが嬉しく感じるものだが、このときの彼女は「彼らのことをよく知らない」と気が付いたという。そこで実際に友だちとなった1人1人をより知るために、1年間かけて全員に会いに行く旅に出ようと思いつき、昨年12月30日から計画をスタートさせた。その旅の様子は彼女の公式ブログでほぼ毎日報告しているほか、これまでに出会った友だちは「face to facebook friends」というページを別途設けて、1人ずつ簡単な紹介と写真を公開している。

2月19日までの時点で紹介されている彼女の友だち43人は、ウィネットカ周辺やシカゴなどのイリノイ州の人がほとんど。今のところ近場の人から会っているようだが、この後は「アラスカやメキシコ、トルコにインド、韓国」の友だちにも会いに行く予定だという。まだまだ先は長いが、それでもネット上で知り合っただけに、現段階でも主婦やビジネスマン、デザイナー、女優など、さまざまな仕事をしている人たちと出会い、それぞれの人との時間を楽しんでいるようだ。

この出会いの旅に出る前、彼女は「私は旅行が怖い。空を飛ぶのが怖い。ドアの外は怖い」と、極端に内向的な性格であることをブログで告白。しかし、1人ずつ出会いを重ねていき「自分が思っていた以上に、みんな私に対して親切にしてくれる」(ウィネットカ・グレンコー・パッチより)と気が付いたそうで、いまはすっかり旅を満喫している。

すっかり知らない人との出会いに喜びを感じた彼女は、2月18日付で寄せたコメントで「もしあなたが私の友人になりたいなら、私は喜んで“Yes”で言うでしょう」と記載。するとこの声に反応してか、この数日でプレッサーさんのFacebookの友だちの数は1,400人を超えるまでに増えた。当初は1年間と決めていたものの、友だちの人数はスタート時からすでに4倍以上へと膨れあがっているだけに、「全員に会う」というコンセプトを守るのであれば、旅は到底1年では終わらなそう。日を追うごとに増えていくFacebookの友だちを巡る旅は、どこまでも、そしていつまでも続いていくのかもしれない。

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