日本人8割は「目的なき貯蓄」、3か国比較調査で意識の違いが浮き彫りに。

2011/02/17 21:37 Written by Narinari.com編集部

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東京スター銀行は、日本(東京)、中国(上海)、米国(ニューヨーク)在住のビジネスパーソン900人(20〜40代、各国300人)を対象に「貯蓄に対する意識調査」を実施した。この3か国の比較により、貯蓄に対する意識の違いが浮き彫りとなっている。

調査ではまず、「貯蓄目的があるか」について質問。すると日本人の約8割(76.7%)は「特に明確な目的や使用用途がなく、念のために貯蓄」と回答した。この“目的なき貯蓄”は中国人の46.0%、米国人の28.7%よりも圧倒的に高い割合だ。

また、「将来のための人生設計があるか」の質問では、日本人の約4割(39.7%)が「人生設計(ライフプラン)を持っていない」と回答。この“人生設計がない”人の割合は、中国人が6.3%、米国人は22.3%で、やはり日本人とは異なる傾向が見られる。

続けて「定期的に貯蓄しているか」を質問。その結果、日本人が最も低く4割程度(43.0%)にとどまったのに対して米国では7割近く(66.0%)に達し、さらに米国人の8割近くは貯蓄のために「欲しいものがあっても我慢している」「生活を切り詰めるなどの努力をしている」と回答した(日本人は約6割程度)。この結果を同行は「貯蓄好きの日本人、消費好きの米国人というイメージを覆す結果」と分析している。

そして「将来のお金に対する不安感」については、日本人の約9割(91.0%)が「不安」(不安を感じる+やや不安を感じる)と回答。さらに自分の将来が「良くなると思う」(今より良くなると思う+今よりややよくなると思う)と答えた人は約3割にとどまり、同数値が7〜8割を超えている米国人や中国人と比べ、将来に対して非常に悲観的な結果となっている。


☆東京スター銀行による各国の“貯蓄像”
・具体的な貯蓄目的や人生設計もなく、将来への希望もない「日本人」
・具体的な人生設計を持ち、その実現のために貯蓄や投資に励む「中国人」
・生活を切り詰めてまでも、定期的に貯蓄を行う堅実な「米国人」

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