泥酔警官がパトカーで大騒ぎ、投稿動画で事態発覚にロシアの警察署長謝罪。

2011/02/03 11:58 Written by Narinari.com編集部

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日ごろ繁華街などで酒に飲まれた市民を見つけては、一生懸命に対応にあたる警察官。職務上当然のこととはいえ、治安維持やトラブル防止のために、酔っぱらいに絡まれながらも帰宅させようと対応している姿を見ると頭が下がる思いだ。ところがロシアでは、普段は取り締まる側の警察官がパーティーで酔っぱらっている動画が投稿され話題を呼んでいる。プライベートで酔う分には何も問題はないのだが、動画にはパトカーとその上ではしゃいでいる姿が映されており、これが大きな問題に。地元の警察署長が謝罪する事態に発展している。

問題が発覚したのは、ロシア中西部にあるスヴェルドフロスク州の交通警察。ロシア紙モスクワ・タイムズやニュースサイトgazeta.ruなどによると、この一件は1月20日前後に動画投稿サイトに公開される形で発覚した。交通違反を犯して警察に捕まり、罰金の罪に問われた地元住民の1人が警察への腹いせとして、持っていた動画を投稿したものだという。

その動画は、1月25日付でYouTubeにも公開されている(//www.youtube.com/watch?v=YNv8rvinghY)。2分あまりの動画は池のほとりと思しき場所が映されており、パトカーの車内や周囲には数人の若者の姿。大きなサイレンを鳴らしながらパトカーランプを点灯させ、若者たちは屋根やドアに乗って大はしゃぎしている。その様子を見守る制服姿の男性もあり、勤務時間内の出来事かと疑われても仕方ない映像だ。

タバコを口にくわえた1人の男性は、音楽に合わせて腰を振り、車の屋根に上ってウォッカらしき瓶を口にやるなど、ノリノリの状態で楽しくてたまらないよう。動画は後半部分でカメラが別のアングルに切り替わるが、そこにはほかに十数人ほどの一般人らしき男女が映っており、どうやら小規模な野外パーティーのようなものが催されていたようだ。ただ、ロシア語で記された動画の説明には、参加者として個人名も明かされており、これに参加した警察官の特定も容易だったことをうかがわせる。

動画の存在は間もなく地元警察にも伝わり、1月26日には内部調査が開始。その中で、撮影されたのは2008年、同州クラスノトゥリインスクで携帯電話を使って撮影されたものと分かり、パーティーは「同僚の昇進を祝う」ものなど投稿された経緯も判明したそうだ。警察署長は威厳に関わる失態として、動画を「恥ずべきもの」とメディアの前で謝罪したという。

ここまで話題になれば、問題の警察官への処分も必至と思われるところだが、実はすでに「彼らのほとんどが、パーティーから1年以内に別の理由で解雇されていた」(モスクワ・タイムズ紙より)とのことだ。

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