ファンに届いた10年越しのサイン、ボーイ・ジョージが粋な計らい。

2011/01/19 19:44 Written by ナリナリ編集部

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1982年にカルチャークラブのボーカルとしてデビューし、中性的なメイクやファッションスタイルで、英国のみならず世界中で大人気となったボーイ・ジョージ。近年はプライベートのトラブルがたびたび報じられるなど違う意味で世間の注目を集めもしたが、先日、彼がファンにとった行動は、これまでとはまた違った形で話題を呼んでいる。ロンドンにある家の整理をしていたジョージは、戸棚から1枚の古いレコードジャケットを見つけた。それは昔、ファンがサインをねだって送って来たもの。手元に届いてからずいぶんと長い年月が経ってはいたが、彼は「今からでも遅くない」と、サインを書いてファンのもとへ送ったそうだ。

英紙サンデー・サンによると、新年をロンドンの家で迎えたジョージは、戸棚を整理していて自身の懐かしいアルバムジャケットを発見した。それは若き日のジョージがジャケットに大きく写っているカルチャークラブの「Colour By Numbers」。そこには1通の封筒が添えられており、中には彼のファンから「サインを書いて欲しい」とお願いする手紙が入っていた。

かなり以前に渡されたものと気が付いたジョージは、「遅くなっても、しないよりはましだろう」と考えたそう。しかし、住所がもう変わっているのではないかとの懸念もあり、まずはツイッターを使って手紙の主を捜し始める。1月10日、ジョージは彼のツイッター公式アカウントで事情を説明した上で、心当たりのある人はいないかと呼び掛けた。

その後、少なくとも彼のタイムライン上ではこのファンの情報に関するやり取りは見られないが、ジョージは結局手紙に記されていた住所にサインとお詫びの手紙を書いて送ったようだ。するとこのファンは今も同じ住所に住んでおり、晴れてジョージのサインをゲット。ジョージも1月11日に「10年間持っていたアルバムを、昨日持ち主に返した」とツイッターで報告している。

このファンは、ニューカッスル近くの街ヘブバーンに住んでいる66歳のピーター・アンダーソンさん。サインを集めるのが趣味だったというアンダーソンさんは、ボーイ・ジョージがデビューしたのと同時にファンとなり、10年以上前に手紙を添えたアルバムを送ったのだという。本人も「そのことは完全に忘れていた」と話すほどだったが、今回の一件で昔の願いが突然叶っただけでなく、現在ボーイ・ジョージが行っているツアーのニューカッスル会場の無料チケットも添えられていたため大喜び。大好きなジョージが見せてくれた心配りに感動し、戻ってきたアルバムが「追憶の旅に連れて行ってくれたよ」と語っている。

良い結果に結びついたと知ったジョージは「こんなに年月が過ぎたのに、(住所が変わらず)届いたのは素晴らしい」と話しており、彼もまたファンの想い、願いを叶えられたことを喜んでいるようだ。

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