ゴミ山に埋もれたiPhone4探せ、「家族の写真」取り戻すため執念の捜索。

2011/01/17 19:11 Written by Narinari.com編集部

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英国のある男性は先日、買って間もない大切なiPhone4が、ゴミと一緒に誤って捨てられるという悲劇に見舞われた。どうやらパートナーの女性が誤って捨ててしまったようなのだが、気が付いたときにはゴミはすでに回収されたあと。緊急連絡を受けた男性は急いで業者に連絡を取り、ゴミ集積場へと向かうハメになった。

ハンプシャー州フェアラムで大工をしている40歳のロブ・ライトさんは、先日パートナーのアンナ・ウィールドさんからの電話にショックを受けたという。その内容は彼の大切なiPhone4を間違って捨ててしまったという、にわかに信じ難い、信じたくない報告だった。電話の向こうで彼女はパニックになり泣きじゃくっていたが、「彼女が何で捨てたのかまったく理解できない」(英紙デイリー・メールより)と思った彼はさすがに我慢しきれなかったようで、「電話で思い切り罵ってしまった」(デイリー・メール紙より)と、大変な怒りをぶつけたことを明かしている。

しかし、これにはライトさんなりの譲れない理由があったそう。2か月前に約500ポンド(約6万5,000円)を出して買ったばかりという事情もあっただろうが、それよりも辛かったのは捨てられたiPhone4にはクリスマスに子どもたちと撮った多くの大切な写真が入っていたためだ。これらを絶対に失いたくないと思った彼は、ゴミが集積場へ向かっていると知るやすぐに業者へ連絡。すると業者もライトさんのゴミを載せたであろうトラックを特定して巡回コースから外し、“iPhone4捜し”に協力をしてくれることになった。

急いで集積場へと駆けつけたライトさん。彼のiPhone4があると目星を付けた場所は、およそ7トンのゴミの山の中だった。彼はゴミの山をかき分けて捜索を始め、また、業者のスタッフは彼のiPhone4へ電話をかけ、呼び出し音で場所を特定できないか手助けをしたという。しかし、7トンのゴミ山から捜し出すのは困難を極め、音が全く聞こえないまま、彼は根気よく捜索を続けた。

簡単には引き下がれないライトさんの捜索は、結局2日間に及んだ。どんなに捜してもiPhone4は姿を現してはくれず、いよいよそこにいた全員が諦めムードに。そしてスタッフが「最後のチャンス」と電話をかけてみると……。最後の最後、土壇場でついにゴミ山の中から聞き慣れた着信音が聞こえたそうだ。

こうして間違って捨てられたiPhone4を取り戻したライトさんは、捜索に協力してくれたスタッフに深く感謝の気持ちを伝え、お礼に50ポンド(約6,500円)を渡したという。大喜びの彼を見た業者の責任者も、「彼が電話機を取り戻すのを助けられて嬉しい」(英放送局BBCより)と、降って湧いた業務外の“お手伝い”が実を結んだことを喜んでいるようだ。

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