ESPNが選んだ「欧州で活躍できそうなアジア選手」、日本の選手は?

2011/01/07 17:11 Written by Narinari.com編集部

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1月7日(日本時間1月8日未明)にカタールのドーハで開幕するサッカーのアジア杯。当然日本代表のアジア王者の座獲得を願い、その試合の行方を注視したいところだが、アジア杯は普段あまり見るチャンスのない、アジアの優れた選手を知る良い機会でもある。米スポーツ専門放送局ESPNは、そんなアジア杯の開幕を前に、今後欧州へ羽ばたいていきそうな“優れたアジア選手”を選出。グループリーグで日本代表の対戦相手となるチームからも選出されているので、参考までに見ていくことにしよう。

まず選出されたのは、2010年2月に開催されたサッカー東アジア選手権で、32年間続いた“韓国恐怖症”を克服した立役者の一人である中国代表MFのデン・チョーシャン選手。彼は現在、中国1部リーグの山東魯能泰山に所属しているが、ESPNは「コンスタントに良いプレーができるかどうかが課題だが、本物のスターになれる逸材」として紹介している。

続いて名前が挙がったのが、UAE代表FWのイスマイル・マタール選手。アル・ワハダに所属する彼は2003年FIFAワールドユース選手権でMVPを獲得し、一躍有名になった選手だ。大会後は欧州移籍もささやかれたが、クラブ側が手放そうとせず、欧州への移籍は実現しなかった。ESPNは「アジアの中で最高の才能を与えられた選手の一人」と賛辞を送り、今後欧州移籍を果たす可能性を伝えている。

そして3番目に紹介されたのは、韓国代表MFのク・ジャチョル選手。済州ユナイテッドに所属する同選手はまだ21歳という若いプレイヤー。昨年初頭にはイングランド・プレミアリーグのブラックバーンの練習に参加、年末にはBSCヤングボーイズ(スイス1部リーグ)から移籍金120万ドルのオファーを受けたと話題を呼んだ。ESPNはその高いテクニックを評価するとともに、「(欧州移籍は)時間の問題である」としている。

ESPNが選んだそのほかのアジアリーグ所属選手は、サウジアラビア代表FWのヤセル・アル・カフタニ選手(サウジアラビア1部リーグのアル・ヒラル所属)やイラン代表FWのカリム・アンサリファルド選手(イラン1部リーグのサイパ所属)、ウズベキスタン代表FWのアレクサンダー・ゲインリッヒ選手(ウズベキスタン1部のパフタコール所属)、シリア代表FWのフィラス・アル・ハティフ選手(クウェート1部リーグのアル・カドシャ所属)などなど。そして日本から選ばれたのが、日本代表MFで、清水エスパルス所属(※1月6日現在)の藤本淳吾選手だ。

ESPNは藤本選手を「左利きのテクニシャン」と紹介し、「第2の香川真司として認識されれば大きなチャンスが巡ってくる」としている。実際、藤本選手は昨年11月、チームメイトの岡崎慎司選手とともにドイツ・ブンデスリーガのシュツットガルトが注目している選手として報じられたこともあった。岡崎選手がすでに同チームへ移籍、自身も名古屋グランパスへの移籍が伝えられている現在となっては今冬の欧州移籍の可能性はほぼなくなっているが、欧州のチームから注目されていることに変わりはない。今後の活躍次第では、海外でプレーするということも十分に有りそうだ。

アジアの才能溢れる選手たちが集結するアジア杯。今回選出された選手がどのような活躍をするのか、視点を変えて観戦してみるのも面白いかもしれない。

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