希少な“パンダ牛”米国で誕生、目や腹回りの毛色の配色がそっくり。

2011/01/05 16:44 Written by Narinari.com編集部

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“牛柄”と言えば普通は黒と白のまだら模様であるように、多くの人は牛のイメージとしてホルスタインを思い浮かべるかもしれない。しかし当然の話ではあるが、実際には黒や茶の毛に覆われた品種など、牛にはいろいろな種類が存在する。そのひとつに、米国ではペット用として開発された“パンダ牛”なる種類がいるという。完全な模様が出ているのは世界にまだ20頭あまりという希少な牛だが、昨年大みそかにコロラド州の農場で24頭目となる赤ちゃんが誕生。売れば約3万ドル(約246万円)の価値がある牛の誕生に農場主の男性は「人になつくようにトレーニングを行う予定」と話し、半年後の販売に備えるそうだ。

世界でもまだ珍しいパンダ牛が誕生したのは、米コロラド州北部にあるクリス・ジェッセンさんの農場。このパンダ牛、見た目は確かに牛ではあるが、“パンダ”の冠は伊達ではない。目の周りや肩周りの上半身、後脚周辺は黒毛、目以外の顔と腹周りは白毛に覆われており、その配色の具合はパンダとほぼ同じ。世界で24頭目のパンダ牛となった彼は「ベン」と名付けられ、元気に育っているそうだ。

米地方紙ラブランド・リポーターヘラルドによると、「ここで子ども動物園を営んでいる」というジェッセンさんの農場には、ミニ牛が数種類のほかに、小さなロバやワラビーなど、ミニサイズのいろいろな動物が飼われている。そのうちの1頭のメス牛が、昨年赤ちゃんを妊娠。母牛の特徴もあってか「黒毛の牛が生まれると思ってた」(米放送局ABC系列KMGH-TVより)というジェッセンさんだったが、大みそかに誕生した子牛は、この農場で2頭目となるパンダ牛だった。

実は農場最初のパンダ牛は、今回生まれた子牛のお父さん。父親のパンダ牛は、ワシントン州で農場を営むリチャード・グラッドウォール氏が、「44年間遺伝子操作を行った結果」(ラブランド・リポーターヘラルド紙より)開発された種の牛だという。グラッドウォール氏は、世界にいるミニ牛26種類のうち「18種類を開発した」エキスパートで、現在彼の農場「Happy Mountain Farm」ではパンダ牛を7頭飼育。同農場のサイトでは、このパンダ牛が3万ドルほどで売られている。

ちなみにグラッドウォール氏の話では、パンダ牛には、パンダの本場である中国からも熱い視線が注がれているそう。彼の農場にやってきた中国人の一行は「(パンダ牛に)魅了された」と言い、グラッドウォール氏は将来的にパンダ牛を中国へ「輸出するつもりだ」とも語り、海外進出も視野に入れているという。



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