助手席にバイソン乗せバーへ、愛情注ぐペットは体重700キロ超の巨体。

2010/12/20 16:36 Written by Narinari.com編集部

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牛の仲間で、体重が1,000キロ近くにもなるバイソン。立派な角が生え、迫力ある体格から怖いイメージを抱かれやすいが、実際は草食動物で性格は臆病ともされている。そんなバイソンをあるカナダ人男性は赤ちゃんの頃から育て上げ、大人しいペットにしてしまった。いまでは体重700キロ以上と大きな体をしているが、男性は車に乗せて一緒にバーへ行くそうだ。

この男性はアルバーター州エドモントンに住むジム・ソートナーさんで、バイソンは“ベイリー・ジュニア”(オス・2歳)。カナダ紙トロント・サンなどによると、ジムさんはもともと350頭のバイソンを飼育しており、2年前まではベイリーというバイソンに特に愛情を注いでいた。ところが事故でベイリーは8年の生涯を閉じ、このとき友人の家に生まれたという赤ちゃんバイソンと出会い、“ベイリー・ジュニア”と名付けてペットにしようと決意したという。

そんなベイリー・ジュニアも2歳になり、今では体重1,600ポンド(約725キロ)と立派な体格に。性格がおとなしいとはいえ、体が大きいバイソンが少しでも暴れようものなら世話をするのも一苦労だろう。しかし生まれたての頃からしっかり躾をしてきたと言うだけあって、ジムさんとベイリー・ジュニアは本当の親子のように仲が良い。「彼はまだ私の親指を吸うんだ」(トロント・サン紙より)と話すジムさんも、彼とは家族のように接するそうで、ときどき家の中で一緒に食事をとっては「新聞を読んで聞かせる」(同)こともあるそうだ。

そのせいなのか、すっかりジムさんと一緒に行動するようになったベイリー・ジュニア。実は地元ではすっかり有名な存在となっており、ビール会社のCMに出演したほか、先日は米国の動物専門ケーブル・チャンネルの「アニマル・プラネット」やCNNの取材を受け、番組が放送されるとちょっとした話題を呼んだそうだ。YouTubeには地元メディアが放送した動画「Buffalo makes unusual house pet」(//www.youtube.com/watch?v=estTtyHv8D4)も投稿されており、ジムさんとベイリー・ジュニアの様子を見ることができる。

すっかり体が大きくなったベイリー・ジュニアは、ジムさんに促されると颯爽とオープンカーの助手席へ器用にジャンプ。ボンネットにベイリー・ジュニアが餌を食べるための桶を置く穴まで作られた愛車で、ジムさん、ベイリー・ジュニア、愛犬の“1人と1頭と1匹”でドライブを楽しんでいる。そしてそのままバーに行って、一緒にビールまで飲むそうだ。

当初、夫が彼を家の中に入れたときは「気が狂ったのかと思った」と話す妻のリンダさんも、今ではすっかり心を許している様子。動物をよく理解しているジムさんがしっかり育て上げてきたのを見守ってきたリンダさんは、今のベイリー・ジュニアをジェントルマンならぬ“ジェントルバッファロー”と呼んでいる。そんな彼らの関係は、妻の目から見ても「最高の仲間」だそうだ。

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