「フォアグラバーガー」のお味は? 仏のチェーンが期間限定で販売中。

2010/12/19 17:35 Written by Narinari.com編集部

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ファストフードチェーンQuickが12月17日から、フランスで「フォアグラバーガー」の期間限定販売を開始した。このメニュー、高級食材のフォアグラとファストフードという、普段は考えにくい組み合わせのモノだけに話題性は十分で、Quickが店舗を展開していない、日本を含めた諸外国でもメディアで取り上げられたハンバーガーだ。そんな「フォアグラバーガー」がどのようなメニューなのかは気になるところだが、ナリナリドットコムのフランス特派員も早速味わってみることにした。

単品5ユーロ(約550円)、ポテトとドリンクのセットが7.5ユーロ(約830円)の「フォアグラバーガー」。パッケージ(箱)は黒地に金文字の商品名というシックなデザインで、高級感の漂う外観だ。また、下部には「BLOC DE FOIE GRAS DU SUD-OUEST」(南西部のフォアグラのブロック)とも記されている。

箱を開けると、目に飛び込んでくるのは比較的大きめ(直径15センチほど)のハンバーガーだ。バンズはふかふかとした甘みのあるもので、恐らくはフォアグラが熱で溶けることを見越して、ある程度脂を吸うバンズを採用しているものと思われる。具材はキューブ状のフォアグラ、ルッコラ、ビーフパティ(150グラム)、甘いタマネギのコンフィチュールという組み合わせだ。

実際に食べた印象では、このタマネギのコンフィチュールがなかなか利いている。フォアグラは甘いソースと絡めるか、タマネギのコンフィが添えられることが多いが、それを上手くハンバーガーで再現していた。タマネギの甘さでフォアグラの脂を包み、ルッコラの苦みが味を飽きさせず、脂分を抑えた少しボソッとした食感のビーフパティ。これに溶けたフォアグラの脂が相まって肉の旨みを引き出す――そんな明確な狙いを感じられる一品だ。高級食材を使ったという話題性だけでなく、完成度もレベルも高いハンバーガーとなっている。

ただ、やはり価格的なこともあり、フォアグラの量はそれほど多くはない。ポスターなどで使われている宣材写真にはゴロゴロと、本当にゴロゴロとキューブ状のフォアグラが挟まれているように見えるが、実際にはそこまでのボリュームはなかった。とはいえ、量が多すぎても脂が濃すぎて飽きてしまいそうなので、ビジュアル的には寂しくても、食べる分には十分なバランスだったと言える。

なお、「フォアグラバーガー」の販売は当初3日間限定の予定だとされていたが、店頭のポスターなどでは17日〜24日の1週間と告知されていた。

Quickはフランスに360店舗を構え、1,100店舗以上あるマクドナルドとは一線を画したメニューを展開することでも知られるファストフードチェーン。今回の「フォアグラバーガー」はクリスマスシーズンに相応しいメニューとして販売を開始したものだが、一部のフランスメディアからは、動物愛護の観点やカロリー過多な点などに批判も上がっている。

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