東宝は12月15日、スタジオジブリの最新作が「コクリコ坂から」であることを明らかにした。少女マンガ原作の作品で、宮崎駿監督の長男・吾朗監督がメガホンを執る。
「コクリコ坂から」は1980年にマンガ誌「なかよし」(講談社)に連載されていた少女マンガが原作。以前より宮崎駿監督が惚れ込んでいる作品として知られ、今年7月にコミックス新装版が発売された際には「推薦」の帯も付けられていた。
監督を務める宮崎吾朗監督は、「ゲド戦記」以来5年ぶりのメガホン。公式サイト(//www.kokurikozaka.jp/)もすでに開設され、宮崎駿監督からのメッセージ「企画のための覚書 『コクリコ坂から』について『港の見える丘』」が公開されている。
メッセージの冒頭は「1980年頃『なかよし』に連載され不発に終った作品である(その意味で「耳をすませば」に似ている)」から始まり、いまこのタイミングで映画化に至った経緯や、作品の背景、物語の舞台、映画化への想いなどがぎっしり。宮崎駿監督がいかにこの作品を大切に考えているのかがよくわかる内容だ。
劇場公開は2011年夏を予定。「ゲド戦記」では賛否を巻き起こした宮崎吾朗監督だけに、監督第2作となる今作がどのように仕上がるのか、楽しみに公開を待ちたい。