寒空の下で犬小屋暮らしの夫、妻に追い出され「トイレにも行けない」。

2010/12/07 19:01 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


日頃から相手を思いやり、その気持ちを持ち続けるのは円満な家庭を築く上で大切なこと。相手が許してくれていると甘い判断をしていると、それはいつか大きなツケとなるかもしれない。

普段から酒を飲んでばかりという夫に堪忍袋の緒が切れたあるルーマニア人妻は、寒さ厳しいこの時期に夫を犬小屋へ追い出した。飼い犬との生活を余儀なくされた夫は家に一切入れず、「オレを殺そうとしている」と感じているそうだ。

英紙メトロによると、この男性はルーマニア南部ダンボヴィッツァで暮らす48歳のヴラド・ポペスクさん。彼はいま、飼っている犬と一緒に自宅庭の犬小屋で、寒さに耐えながら生活している。その発端は5歳年下の妻マリアさんを激怒させたのが原因。マリアさんによれば、彼は2人の子どもを持つ父親でありながら「大酒飲み」というほどの酒好きで、家のことは何もしないダメ夫だったというのだ。

そんなダメ夫への我慢が限界に達したマリアさんは、このほどついにヴラドさんに対して実力行使に出た。夫に「犬小屋で生活しろ」とを強制的に追い出し、家の中に一切入れない徹底ぶり。寒さ厳しい季節の仕打ちということもあり、ヴラドさんもこれには不満タラタラで、「トイレに行きたくても中に入れてくれない」と毎日の不便さを訴えている。

しかし、ヴラドさんも寒空の下で生きるのに必死。当面の住居とすべく犬小屋を改造し、犬と一緒に入れるよう「少し大きくした」ほか、寒風が入らないように壁にパッドを貼って生活しているという。ただ、寒さ厳しいルーマニアは、この時期ともなれば夜の気温は連日氷点下。いくら対策を施しても「毎晩凍えるような寒さの中にいる」そうで、苦しさも尋常ではないそうだ。

そんな毎日に「オレを殺そうとしている」と思うに至ったヴラドさん。でも、マリアさんからしてみれば、夫のいまの苦しみは「これまでの報い」。「犬小屋の修理が、この10年で最初の仕事よ」と、家のことを一切しなかった夫への不満を口にしたかと思えば、「酒好きのせいで、今まで家族の生活は惨めにさせられた」とさらなる恨み節も飛び出している。

今回の一件は、長年にわたり妻と子どもの気持ちをあまり考えて来なかったことのしっぺ返し。今後は自分の行動を反省し、また4人仲良く家の中で生活できるよう、努力したほうが良さそうだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.