ブルーチーズ味のビールが登場、メーカーは「自信の味」と太鼓判。

2010/12/07 13:23 Written by Narinari.com編集部

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まず駆けつけ一杯と、多くの人が手始めに飲み干すのがビール。ほど良い苦みとすっきりとさせる飲み心地は喉を潤すだけでなく、しょっぱいおつまみも格段に美味しく感じさせ、適度なアルコールが気分を楽しませてくれる最高の飲み物だ。最近では人気銘柄のほかにも日本各地で地ビールが多数生産され、個性のある味わいのビールを飲むことができるが、英国では世界3大ブルーチーズの1つ、スティルトンの乳清と麦汁を混ぜたビールがこの11月から登場。好き嫌いが分かれるほど独特な味わいを持つブルーチーズとのコラボだが、ビール会社は「自信の味」と胸を張っているそうだ。

英国で生産されるスティルトンは、イタリアのゴルゴンゾーラ、フランスのロックフォールと並んで、世界3大ブルーチーズとして知られる一品。もともとはケンブリッジシャー州の地名が名前の由来になっているが、現在は欧州連合(EU)法に基づき、ダービーシャー、ノッティンガムシャー、レスターシャーの各州にある6つの企業で生産され、さまざまな基準を満たしたモノのみが“スティルトン”と名乗れる仕組みになっている。そのため、名前の由来となったスティルトンの地で勝手にチーズを作っても、“スティルトン”を名乗ることはできない。

そんな名産品の管理と普及活動を行っているスティルトン生産者協会が、このほどビール会社とタッグを組み、新たなビールを開発した。それが麦汁にスティルトンの乳清を混ぜて作った「The Blue Brew」。11月11日にベルヴォアール・ブリュワリーから2.10ポンド(約270円)で発売となったこのビールは、「発酵前の麦汁75%と乳清25%」(英誌グレートフード・レスターシャー&ラトランドより)をブレンド。それから発酵させると、「独特の滑らかな味わいに軽くクリーミーな飲み心地」(英紙メトロより)を実現した栗色のビールに仕上がるという。

英ニュースサイトのニュースライトでは、実際に飲んだ人の感想を紹介。それによれば「強い味ではないが、確かにスティルトンを思わせるヒントがある」と評されており、ビールの中でチーズの風味が仄かなアクセントとなっているようだ。

スティルトン生産者協会のナイジェル・ホワイトさんは「クリスマス用に」と、このビールをプッシュ。多くの料理に利用されるチーズが「ビールに加えられるのも分かった」(メトロ紙より)と、「The Blue Brew」の味に太鼓判を押している。また、開発段階で協会とブリュワリーの責任者同士が試飲を繰り返したそうだが、独特の味わいは「酒好きなら好きになる味」(ニュースライトより)と確信したとも。苦手な人も多いブルーチーズという時点で好みがハッキリと分かれてしまいそうだが、ビール好き、ブルーチーズ好きなら一度は試してみたい一本と言えそうだ。

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