“美しさ”競う米国の男児たち、「美人コンテスト」参加者の1割程度に。

2010/11/19 10:21 Written by Narinari.com編集部

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米国では、全国各地でいわゆる「美人コンテスト」が開催されています。生まれたばかりの赤ちゃんから参加できるコンテストもありますが、中でもエントリーが多く、最も競争率が高いのは幼稚園や小学校に通う幼い子どもたちを対象にしたものです。

小さな頃から美人コンテストに出場し、容姿を競っている。驚くべきことですが、その裏にはコンテスト活動をバックアップし、有無を言わさず活動を押しつけている親たちの存在があります。例えばそうした親と娘のコンテストに賭ける情熱に迫った米ケーブル放送局TLCの番組「トドラー&ティアラ」では、幼い子どものコンテストに時間もお金も注ぎ込む家族が続々登場。そのあまりの傾倒ぶりには、時に開いた口がふさがらなくなることもあるほどです。

ところでこうした美人コンテスト。近年は女の子だけの世界ではなくなってきているそう。特に最近は参加者の1割程度が男の子で、美しさを競うのは、もう女の子だけの世界ではなくなってきているようです。

米放送局ABCで紹介された米ミズーリ州に住む6歳のザンダー・ミラーくんも、赤ちゃんの頃からコンテストに参加している男の子。「(コンテストは)面白いよ。それにトロフィーやティアラがたくさんもらえるんだもん」と語るザンダーくんですが、母親のトレーシーさんによると「決して彼に強要しているわけではなく、本人が楽しんでいる」のだとか。男の子が好きな、スポーツや習い事よりもコンテストを選ぶほどですから、相当気に入っている様子です。

そして、彼はコンテストの直前になるとネイルサロンに通い爪を手入れ。当日はきらびやかな衣装に身を包み、アイライナーなどのメイクも完璧にして舞台に立ちます。ちなみに弟のケーシーくんも、3歳にしてコンテストに参加しているそうです。

ザンダーくんの周囲には、「彼は将来ゲイになってしまうのでは?」と心配する大人たちもいます。しかし、トレーシーさんは「彼が将来どう成長するかは、親が決めて強制するのものじゃない。もし彼がゲイだったとしても、『それがどうしたの』って答えるでしょうね」と、彼のセクシュアリティーを心配している様子はありません。

小さい頃から「容姿の良さが一番の価値である」と教えられて育つ米国の一部の子どもたち。果たしてその後の成長に悪い影響を及ぼすことはないのでしょうか。

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