東京駅に次世代自販機5台設置、2011年3月までに100台程度展開へ。

2010/11/15 18:42 Written by Narinari.com編集部

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今年8月、東京のJR品川駅構内に2台設置され、「大型タッチパネル」「高度なマーケティング頭脳」「デジタルサイネージ・ネットワーク」を持つ自販機と話題を呼んだJR東日本ウォータービジネスの“次世代自販機”。先行展開では売上が通常の自販機の約3倍となり、自販機の前に人だかりができるなど、数々の好結果を導き出した。そんな“次世代自販機”を11月16日から東京駅に5台設置(※2日間で設置)。これを皮切りに、2011年3月までに100台程度、2012年3月までにさらに400台程度を目指し、本格展開をしていく。

“次世代自販機”は47インチの「大型タッチパネルディスプレイ」を搭載した自販機。通常の飲料自販機は商品のダミーと購入ボタンがズラリと並んでいるが、“次世代自販機”はタッチパネルディスプレイがその機能を代替えしており、遠隔配信されるコンテンツや、選択した商品の詳細表示なども行う。

また、自販機の上部にはセンサが搭載され、これにより顧客属性(年代・性別)を判定、属性毎にお勧め商品を表示する(※映像は保存できず、個人情報の記録もできない)という、マーケティング機能を備えている。

実際、先行展開が行われた品川駅では、「男性が63%、女性が37%」「男性の中では、30代が最も多く、次に20代が多い」といった顧客属性が分かったほか、「30代男性の朝は、微糖/ブラックの缶コーヒーから始まる」「30代男性の健康ドリンクは、朝は『リポビタンD』、夕方から夜は『オロナミンC』と『レッドブル』」「働き盛りの30代男性、夕方から夜に、実は甘めの飲料(果汁飲料、「カルピス」等)の飲用が増える」「深夜には、ミネラルウォーターと『ポカリスエット』が急増」といった飲用シーンの分析も行われた。

ちなみに、こうした飲用シーンの分析をもとに、新しい商品の開発も行われている。11月16日に発売する「青森りんご100」は、“次世代自販機”のマーケティングデータから開発された商品。従来「果汁飲料は女性に好まれる」と考えられていたが、データでは「男性が、夕方から夜に購入する」ケースも多いことが判明したため、男性にも訴えかける商品を心がけ、開発が進められたという。

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