米国人は「お肉が大好き」というイメージが定着していますが、さらに異常とも言えるほど執着するのがベーコン。そんなベーコンに対する熱い想いを形にした商品が米国のオンラインショップ「Think Geek」で販売されており、いま、ネットで話題を呼んでいます。
この商品は「ベーコン・キャンドル」。その名が示す通り、ベーコンの香りがするキャンドルです。日本同様、米国でもアロマキャンドルはとても人気で、チョコレートなどのスイーツ系や、オレンジやバナナなどのフルーツ系といった食べ物の香りがするモノはよく小売店でも見かけますが、ベーコンのような肉系の香りはさすがに珍しいと言えましょう。
さらに、このキャンドルはハードコア。原材料にもかなりこだわっています。ベーコンをフライパンでゆっくり焼くと脂がどんどん溶け出してきますが、この脂をそのまま原材料として使用しているのです。
そして、その“ナチュラルな素材”の香りを「厳重な企業秘密」の加工方法により、長時間保つことに成功。およそ70時間も火を灯すことができ、いつでもお部屋の中をベーコンの香ばしい匂いが包み込んでくれるという、「四六時中ベーコンと共に生活したい」と願うベーコン好きにはたまらないキャンドルなのです。
高さ約10センチ、直径約7.6センチの「ベーコン・キャンドル」は、通常この程度のサイズのキャンドルなら10ドル以下でも手に入るのですが、さすがにホンモノのベーコンを使ったというだけあって16ドル(約1,320円)と少々お高め。でも、ジョークグッズとしても話題性はあるので、クリスマス・シーズンが近付くこれからは売れ筋の商品になるかもしれません。
☆米国の変わったベーコン商品
米国人の“ベーコン愛”を示す商品は、このほかにもいろいろなモノが存在しています。例えばシアトルに拠点を置き、オンラインストアでも成功している雑貨店アーチー・マクフィーでは、「Bacon Beans」(ベーコン味のジェリービーンズ)、「Bacon Flavored Toothpicks」(ベーコンの味がするつまようじ)、「Bacon Gumballs」(ベーコン味のガム)、「Bacon Floss」(ベーコン味のデンタルフロス)、「Bacon Soap」(ベーコンの香りがする石けん)などを販売。ベーコンの味や香りではなく、見た目などにも範囲を広げれば、さまざまなメーカーから無数のグッズが登場しています。日本人が想像する以上に、米国人の“ベーコン愛”は深いのです。
☆お隣の国、カナダでは
米国でも事業展開をしているカナダのメープルリーフフーズが今年2月に行った調査では、男性の23%が「最も好きな匂いはベーコン」と回答。また、男女の23%が「パートナーは自分よりベーコンが好きなのでは」との不安を抱き、43%が「セックスよりもベーコンが好き」という結果が出ました。これはあくまでもカナダでの調査ですが、食文化の近い米国では、同じような傾向があるかもしれませんね。