床で紙幣見つけ「ラッキー」、実は犬が持ち去ったお金の一部でトホホ。

2010/11/14 12:37 Written by Narinari.com編集部

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先日、米国のある男性が起床して床に目をやると、そこには50ドル(約4,100円)紙幣が1枚落ちていた。なぜ紙幣があるのかを瞬時に判断できなかったものの、思わぬお小遣いの発見に「ラッキー」と喜んだ男性。しかし、すぐにその喜びを吹き飛ばす事実を知り、パニックになったという。

この男性はシアトルで少年サッカークラブの理事長を務めるビル・フライさん。米放送局NBC系列KTVB-TVによると、お金を見つけて一瞬喜んだフライさんの目に、すぐさま飛び込んできたのはドレッサーに置いていた封筒だった。実はこの封筒には、クラブで使うために保護者から集めた現金や小切手が入っていたそうで、その総額は1,500ドル(約12万円)。空の封筒を手に50ドル紙幣の意味が分かったフライさんは、このときの気持ちを「怒りを感じ、戸惑い、うろたえた」と振り返っている。

慌てて現金探しに乗りだしたフライさんだが、彼には犯人の目星が付いていた。事件を起こしたのは、飼っている雄のラブラドール・シェパードミックスのコスモ(5歳)だと。コスモは気に入ったモノを見つけると、庭に隠す行動をとる習性があった。フライさんが被害に遭ったのも今回が初めてではなく、数か月前にも1度財布を盗られているという。財布が見つかったのはなくなってから6週間後、庭でコスモが「食べようと取り出していた」ところを発見したそうだ。

そんなコスモが特に好きなのが紙。KTVB-TVの取材映像では、コスモにトイレットペーパー1切れを食べさせている様子なども収められており、紙に対する執着心がうかがえる。だからこそ、コスモはドレッサーにあった封筒の現金や小切手の「ニオイを嗅ぎ取ったんだろう」と、フライさんは推測しているようだ。

50ドル紙幣と封筒だけを残して忽然と姿を消した現金や小切手の行方を求めて、向かったのは以前財布を見つけた庭。そこでコスモが掘ったと思われるくぼんだ場所を掘り起こしてみると、新しい野球道具などさまざまなモノが出てきたそうだ。そして、封筒にあった現金600ドル(約5万円)のうち、およそ半分を発見した。

コスモへの疑念は確信へと変わり、フライさんはがっくり。最終的に取り戻せたのは掘り出した300ドル(約2万5,000円)だけで、900ドル(約7万4,000円)相当の小切手と300ドルの現金はパーになってしまった。彼は自腹で損失を穴埋めする意向だが、同時に小切手を渡してくれた保護者には「代わりの小切手を送ってもらえないか」とたずねているという。

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