11月6日に球団から自由契約が通知され、今季限りで巨人を退団することになった豊田清投手が、公式ブログで現在の心境と、今後についてコメントをつづっている。
7日に更新されたエントリー「ご報告」では、まず、「発表された通り、今回巨人軍を退団する事になりました」とファンに退団を報告。「移籍して5年、短い期間でしたが、応援して頂いたファンの方々、そしてチームメイト、球団には心より感謝申し上げます」と謝意を述べ、「皆と共に戦い、微力ながらも3連覇の力になれたことが一番の想い出です」と、5年間を振り返っている。
前所属球団の西武時代とは異なり、巨人では「常に人気球団ならではの重圧を感じましたが、これが巨人の宿命なんだ思いながら、毎日を悔いのないように戦ってきました」。今回、球団とは何度も話し合いの場を持ち、来季は“コーチ補佐をしながら現役続行”との提案も出されていたが、これには「自分の将来を考えて頂いて、有難いお話しを頂き、とてもうれしい限りでした」としながらも、「熟考を重ねた上で出した答えは『投げたい』そして『投げる』こと」だったという。
今後については「現地点で、この先どうなるかはわかりません」としているが、「気持ちも身体も一度も現役からきれていませんし プロとしてやれる自信もあります」との思いを胸に、エントリーの最後は「今度はどんな形で会えるかわかりませんが、笑顔で会いましょう」との言葉で締めくくっている。
豊田投手は1971年生まれの39歳。1992年のドラフト3位で西武に入団後、1996年から先発として1軍に定着し、2001年からストッパーに転向。以降、西武の守護神として活躍し、2002年、2003年にはともに38セーブをマークした。そして2005年オフにFA権を行使して巨人に移籍、ストッパーや中継ぎとして197試合に登板している。今季の成績は16試合に登板し、1勝1敗0セーブ、防御率4.40。プロ16年の通算成績は526試合に登板し、64勝49敗157セーブ、防御率2.99。
巨人の清武代表は自由契約にしたことについて「私はコーチとして後進の指導にあたってもらいたいと要望」「何としても残って欲しかった」ものの、本人の現役へのこだわりが強く、「それならば早く他球団にその意思を知ってもらって、次の道を進んでもらおうと考えました」と説明している。