ディスコもある贅沢な犬用スパ、ニューヨークに“犬のオアシス”誕生。

2010/11/04 04:04 Written by Narinari.com編集部

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近年、犬や猫といったペットが、人間と同様かそれ以上のサービスを受けられるリラクゼーション施設・ホテルなどの需要が高まってきている。そうした中、米ニューヨークにも、このほど新たな犬専用のスパクラブが誕生した。このスパクラブ、利用するには最初に犬の審査をパスしなければならない会員制を採用しており、施設内には約280平方メートルの芝生コーナーやフィットネスセンター、マッサージ、トリミング、フォトスタジオ、マニキュア・ペディキュアサービスも揃える豪華なものなのだが、最大の売りはなんと「犬のためのディスコ」だという。

世界経済の中心地でもあるウォール街にほど近い場所に、最近オープンしたのが「Fetch Club」という犬専用の会員制スパ。大都会の真ん中に約1,200平方メートル(約365坪)の敷地を確保し、犬が最大限リラックスできるようさまざまなサービスを取り揃えている、ニューヨークの犬にとってはまさに「現代のオアシス」(英紙デイリー・メールより)ともいうべき施設だ。

その贅沢なサービスはとにかく徹底している。「Fetch Club」の公式サイトによると、店は犬の健康のために「4大元素(地・水・火・空気)を考慮した」作りになっているそう。細菌や汚染物質を取り除くフィルタを通した空気の中、健康面に配慮した食事や、飲料水には浄水を提供。さらに天窓からは日光が降り注ぎ、日本から輸入した「遠赤外線のサウナも使って欲しい」と、その施設の充実ぶりを訴えている。

このほかにも「スタイリストもつくフォトスタジオや、プラズマテレビで流されるビデオを見ながらできるランニングマシーン」(デイリー・メール紙より)などを用意。疲れたらどこでも休めるようにと「フロア周辺には豪華な寝椅子が置かれ」(米紙ニューヨーク・ポストより)、体を丸くすることもできるという。

そんな犬にとって至れり尽くせりの施設をオープンさせたのが、52歳のピーター・バレストリエリさんと、恋人で25歳のジャンナ・リーさんだ。

リーさんは、このスパについて「私たちは、ニューヨークという都会に住む犬の心や身体のケアをしようと考えたんです」(デイリー・メール紙より)と、その意図を説明。もともと自身が飼っている犬が満足できるような施設を作ろうとの思いに立ち、実際にオープンさせたのがこのスパというわけだ。そんな「Fetch Club」の数あるサービスの中でも、2人が特に自慢したいのが「犬のためのディスコ」だという。

夜7時過ぎからディスコタイムが始まるナイトクラブは「ミラーボールが回転し、70年代から現代までの人気ディスコミュージックが流れる」という、人間でも楽しめそうな本格派。しかも「幸運にも」ステージで踊ることができたスペシャルな1匹については豪華な部屋を利用できる特典もあるそうだ。

それにしても、気になるのはやはり、これだけの施設を利用するのにかかる料金だろう。

会費は年間会員だと300ドル(約2万4,000円)、3か月会員だと125ドル(約1万円)。これにホテル65ドル(約5,200円)、公園利用料8ドル(約640円)など、1つのサービスを受けるごとに料金が加算されていく仕組みだ。一部のサービスについては、会員外の受付もしているようだが、会員になるためには「すべての犬が気性検査を受けなければならない」そう。しかし、ピーターさんによれば現在までのところ、この検査をパスできなかった犬はいないらしい。果たして大都会ならではの犬のオアシスがどれほどの人気を呼ぶことができるのか、今後が楽しみなところだ。

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