南米チリの鉱山事故で地下700メートルに閉じ込められた作業員33人を生還させるべく、世界が固唾を呑んで行方を見守った救出劇。その作業員の単独インタビューや未公開映像などを交えながら、70日間に及ぶ地下生活の“真実”に迫ったNHKスペシャル「奇跡の生還 スクープ・チリ鉱山事故の真実」が、10月24日21時から総合テレビで放送される。　　

今回のNHKスペシャルは、33人の作業員たちがどのようにして極限状態の鉱山の中で耐え抜いたのか、そして世界の技術者たちを結集した前代未聞の救出作戦はどのように行われてきたのか、地上と地下の両面から70日間の真相に迫る内容。

救出完了後、すでに多くのメディアで作業員や救出作戦にあたったスペシャリストたちにスポットを当てたドキュメントが取り上げられているが、同番組では作業員の単独インタビューや初解禁となる映像により、地下700メートルで何が起き、いかにして絶望的状況から立ち直ったのか、閉ざされた空間での70日間を克明に再現している。

また、当初は年末までかかると予想されていた救出作戦を大幅に短縮させた立役者たちにも取材を敢行。危険と隣り合わせの作業がどのように行われていたかを描いている。

命の尊さやチームワークの大切さなど、さまざまなことを世界の人々に感じさせたチリ鉱山事故の舞台裏。事故発生以来の報道や、インターネット中継で救出作業を見守った人は必見の番組となりそうだ。