急遽用意した別の新郎と挙式、本来の新郎一族に愛想尽かされ驚きの行動。

2010/10/14 18:51 Written by Narinari.com編集部

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中国人がメンツを重視することはよく知られているが、そのメンツにこだわるあまり、おかしな事態を招くことがある。先日、中国のある女性は、結婚式当日に新郎側に愛想を尽かされてしまった。ところがメンツを守るために新婦が取った行動は、新郎となるはずだった男性不在のままで結婚式を強行。しかも、新婦の隣には急遽用意した別の新郎がいたというから妙な話だ。  

中国メディア星島環球網などによると、当初、仲睦まじき夫婦となるはずだったのは、四川省広漢市で暮らす張さんと林さん(ともに仮名)。2人は小学校時代の同級生で、今年催された同窓会をきっかけに交際が始まった。ともに独身だったこともあり意気投合。すぐに結婚を考えるようになり、結婚式の日取りも9月30日に決まった。

しかし、幸せな夫婦生活のスタートを目前にして、待ち受けていたのは予想だにしなかった出来事。しかも、導火線となったのはあまりにも些細なことだ。

結婚式当日の9月30日早朝、新婦の林さんはヘアメイクをしてもらいに行くため、付き添い人が来るのを自宅で待っていたが、いつまで経っても現れる気配がない。寂しさを感じた林さんは新郎の張さんに電話し、自分の家に来てくれるよう懇願したそうだ。しかし、この日は結婚式当日、彼も朝からいろいろな準備に追われていた。

彼女の願いを聞き入れる余裕がなかった張さんの態度を、林さんは“つれない”と感じ激怒。その後は電話を拒み、しばらく行方をくらませてしまう。予定では準備を済ませた林さんが午前9時に張さんの家を訪れ、2人一緒に車で式場に向かうはずだったのだが、結局、林さんが到着したのは予定時刻をとうに過ぎた午前10時40分。これには新郎の両親や親戚も怒り、彼が式場に向かうことを許さなかったそうだ。

もちろん、これは林さんのわがままが招いた結果。何とか2人の間で問題が片付けば良かったのだが、それもなかなかうまくいかず。新郎が式に出ない以上、「結婚式は中止せざるを得ない」という不穏な空気が流れ始める。

ところが、林さんはそんな状況でも結婚式を挙げる意思を曲げず、何を思ったのか、昔から自分に思いを寄せていた別の男性を呼び出し、急遽新郎に仕立てて式を強行。その男性と林さんはあくまでも結婚式に臨んだだけで、正式な夫婦となったわけではないが、後日、林さんは張さんに対して「私たちは良い友だちに戻りましょう」と、張さんとの結婚は取りやめる意向を伝えてきたという。

気になるのは、張さんの両親や親戚がなぜ“結婚式中止”にこだわったのかだが、地元紙によれば、張さんの親はかねてから林さんに対して良い印象を持っていなかったらしい。というのも、2人の関係が始まってまだ間もないにも関わらず、林さんは家を買うように強要したり、林さんの両親に高価なプレゼントを贈るようにお願いしたりすることが日常茶飯事だったため。挙句に結婚式前には2人が離婚した場合を想定し、購入した物はすべて林さんの所有物となることまで約束させていた。こうしたことが積み重なり、結果として信頼を失っていき、今回の一件が引き金要因となってすべてが“爆発”したというわけだ。

なお、張さんの代わりに結婚式に臨んだ男性は今まで通り林さんを愛しており、“正式な夫”となることを心から望んでいるという。ただ、林さんには彼と結婚する気持ちはないそうだ。

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