難病と闘う少女らに嫌がらせ、悪質な写真加工や自宅前に棺おけ置く。

2010/10/10 15:00 Written by Narinari.com編集部

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米ミシガン州のデトロイト近郊の町トレントン。ここに住む7歳のキャサリン・エドワードちゃんは、ハンチントン病を患っています。この病気は脳神経を破壊するという、根本的な治療法がまだ見つかっていない遺伝子の難病。子どもにも受け継がれる可能性があるため、世代をまたいで発症してしまうことも少なくありません。

キャサリンちゃんの母ローラさんも、24歳でこの世を去りました。そして、キャサリンちゃんも病気が末期まで進み、医師からは余命わずかと診断されています。

しかし、そんなキャサリンちゃんとその家族の気持ちを踏みにじる隣人がいました。米放送局FOXなどによると、隣人のスコット・ペトコフと妻ジェニファーは先日、SNSのフェイスブックに、加工したキャサリンちゃんの顔写真を掲載。それはドクロマークの真ん中に彼女の顔を配置したものでした。さらに母ローラさんが死神に抱かれているようなイメージに加工した写真も掲載するなど、悪意に満ちた行為に非難の声が上がっています。

実は、ペトコフ夫妻の嫌がらせは、これが初めてのことではありませんでした。数年前、他愛ないことでキャサリンちゃん一家と仲違いしてからというもの、彼らはいろいろな嫌がらせを行うようになり、時には警察が呼ばれたり、裁判所から接近禁止命令が出されたりと、トラブルが続いていたのです。

今回の写真に関する一連の出来事をメディアが取り上げた直後も、ペトコフ夫妻は家の前に「ハロウィンの飾り」だと称して棺おけを置いたり、「なぜ、こんなことをしたのか」という記者の質問にも「キャサリンちゃんの家族が傷つくのを見たかった」という趣旨のコメントまで残したそう。彼らの憎しみは相当のものだったようです。

非難の声が高まったことで、ペトコフ夫妻はようやく謝罪。しかし、メディアへの対応などを見る限り、自分たちの行為がどれほど醜いことだったのか、彼らが本当に理解しているのかは疑問が残るところです。

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