厳島神社への「オクラ奉納」に13歳中学生が苦言、新聞の投書が話題に。

2010/10/09 12:48 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


武将ファンが、厳島神社にオクラを奉納――。そんな“謎の行動”に苦言を呈した中日新聞への投書がブログやTwitterなどで話題を呼んでいる。投稿したのは13歳の中学生だ。  

投書の内容はこうだ。歴史が好きで、城巡りなど武将ゆかりの地を訪ねるのが好きだという投書の主は、「観光客のマナーが悪いこと」に疑問を感じた。その例として「最近、世界遺産の厳島神社にオクラを奉納した人がいる」と聞いたことを挙げ、この行動が「あるゲームに登場した厳島神社ゆかりの武将毛利元就のかぶとが、オクラに似ているから」だと聞いて「怒りを感じるどころかあきれてしまった」そうだ。

毛利元就は、戦国時代に中国地方を治めた大名。生誕500年の1997年にはNHK大河ドラマの題材(主演:中村橋之助/脚本:内館牧子/平均視聴率23.4%)にもなった、戦国時代を代表する大名の一人だ。

投書で指摘されているオクラは、アニメ化もされた大ヒットゲーム「戦国BASARA」シリーズで描かれている毛利元就の愛称。投書にある通り、兜が野菜のオクラに似ているため、この愛称が広まったと言われている。また、PS3・Wii向けの「戦国BASARA3」と、カラオケチェーンの「パセラ」がコラボした際には、毛利元就のキャラクターのイラストとともに「行け、オクラよ! 我がサラダの糧となれ!」といったメニューを提供したことも。「毛利元就=オクラ」のイメージは、「戦国BASARA」ファンの間ではすっかり定着している。

ちなみに、出回っている紙面の投書欄を撮影した写真からは日付がわからないが、この“オクラ問題”は以前からネットで指摘されていた。例えばヤフー知恵袋で検索をするといくつも“オクラ問題”についての疑問を見つけることができるが、そこに寄せられている回答の多くは「ファンの毛利元就への好意」には理解を示しながらも、マナー違反だと感じるという内容だ。ただし、いずれの書き込みも真偽ははっきりせず、実際に奉納しているかどうかについては疑問視する声もある。

中学生の投書は、ゲームやマンガから興味を抱き、「英霊が眠る神社や墓を訪れるのは良いことだと思う」とした上で、「しかし、ゲームやマンガとの区別は、しっかりつけなければならない」「そうしないと、英霊や他の人に迷惑であるばかりか、その地を汚しかねない」と指摘。そして最後はこう結ばれている。「マナーの悪い人には、勇気を出して注意しようと思う」。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.