先日、中国湖北省の武漢市に“恋愛学院”なる学校が誕生した。名前からも想像できる通り、同校は特別なカリキュラムを通じて男女の恋愛力を養い、より積極的に恋愛を楽しめるようにすることが目的。現時点で興味を持つ個人や企業も少なくないようで、企業の中には福利厚生の一環として従業員を“恋愛学院”に通わせるところもあるという。

中国紙楚天金報などによると、“恋愛学院”では心理学の専門家などから恋愛に関わる様々な講義を受けるとともに、自分の気持ちをコントロールする方法などを基礎からしっかり学ぶことになっている。また、恋愛映画を観ながらの恋愛研究や、相手を恋人に見立てた会話のレッスンなど、カリキュラムは多岐に渡るそうだ。

こうした学校が中国で重宝される理由のひとつとして挙げられるのが、独身男女の増加。現在結婚適齢期を迎えている若者の多くは一人っ子が多く、甘やかされて育ってきたとされており、自己中心的な考えや打たれ弱さが災いし、せっかく恋人を見つけても長続きしなかったり、結婚まで発展しなかったりするケースが多発しているという。“恋愛学院”ではそうした若者たちに恋愛や結婚とは何たるかを基礎から教え込み、少しでも彼らが理想の恋愛・結婚に近付けるように援助をすることを目的にしている。

もちろん、中には「恋愛や結婚は学校で学ぶものではない」とし、こうした学校の存在に懐疑的な目を向ける人も少なくない。しかし、心理学の専門家などから恋愛や結婚に関するアドバイスを直接受けられることは決して無駄とは言い切れないだろう。

また、より充実した人生を送れるようにバックアップするべく、従業員を通わせている企業は「恋愛がうまくいけば仕事もうまくいくもの」と恋愛自体をポジティブに捉えている傾向がある。従業員の恋愛力を鍛えて恋愛・結婚ができれば、結果として企業にとってもプラスとなると考えているようだ。