盲目のテノール歌手がジブリ主題歌カバー、きっかけは“妻の鼻歌”。

2010/09/27 12:28 Written by Narinari.com編集部

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盲目のテノール歌手・新垣勉(57歳)が、ジブリ映画の主題歌全10曲をカバーしたアルバム「アラガキジブリ。―新垣勉ジブリの名曲歌う―」を12月8日に発売することがわかった。

今回のジブリカバーアルバム誕生の経緯は、彼が目の見えない孤独感に包まれていた50歳のとき、妻が台所で口ずさむ「人生のメリーゴーランド」(「ハウルの動く城」テーマ)の鼻歌を聞き、ジブリ音楽と出会ったことがきっかけ。今年デビュー10周年を迎えるにあたって新しいことに挑戦したいと思い、「言葉で伝えるジブリ」をテーマにカバーした。

収録楽曲は「借りぐらしのアリエッティ」主題歌の国内初カバーのほか、「崖の上のポニョ」「となりのトトロ」「風の谷のナウシカ」を含む全10曲。楽曲選定に関しては、もともと彼自身が幼稚園の誕生会でお話の読み聞かせをやっていた経験があり、子どもたちに人気のあるジブリ楽曲を中心に選ばれた。

今回、自身初となるアニメカバーについて新垣勉は、「映像を見ることのできない自分が、ジブリという大作アニメをどう表現したらよいのか? 最初は戸惑いの連続でした。妻が読む絵本の朗読やジブリ映画のDVDを何度も聞き、頭にすり込み、新垣勉として歌唱しました。ポニョやトトロは、オリジナル感満載に仕上がりました。初めてアニメ楽曲をカバーしたこともとても良い経験になりました。是非、より多くの方に聞いてもらえたらと思います」とコメントしている。

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