村長の還暦祝い強要で騒動に、村人は「私腹を肥やそうとした」と不満。

2010/09/24 17:08 Written by Narinari.com編集部

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大きな節目である還暦を祝う慣習は日本だけでなく、中国でも特に重要なイベントとして捉えられているが、先日、ある村で行われた村長の還暦祝賀パーティーに絡み、ちょっとした騒動が起きた。この村長、多くの人に祝ってもらおうと欲が出たのか、すべての村人に参加を強要。これに村人が反発したのだ。

中国紙城市晩報によると、騒動が起きたのは吉林省長春市農安県の焼鍋峰村。同村で村長を務める袁樹財さんが先日60歳の誕生日を迎えたため、村では誕生日パーティーを催すことになった。村長というだけあって、袁さんが村の中でも特に実力者なのは明らか。関係者は袁さんの盛大に祝おうと、パーティーは利用されていない工場のフロアに大きな円卓50卓以上を並べるほどの大規模なものになったそうだ。

しかし、村人のマスコミへの告発により、誕生日会への参加が“強制”だったことが発覚。村人の中には、村長の誕生日会に参加しないことで被るであろう“仕返し”を恐れて泣く泣く参加した人もいたという。また、誕生日会に参加するにあたってはご祝儀を要求され、中には2,000元、3,000元という大金を包んだ村人もいたそうだ。

地元紙に対し、ある村人は「社(村を分ける単位のひとつ)の主任から参加を強制された」と明かし、焼鍋峰村の12の社のそれぞれの主任が各家庭を回り、誕生会に参加するよう呼びかけたとのこと。村長が参加を強制したために社の主任が人集めを行ったのか、他の社に負けないようにそれぞれの社の主任が人集めに奔走したのか、実情はまだ明らかになっていないが、末端の村人が参加を強制されたのは事実。村人の多くは、村長が誕生祝いを利用して「私腹を肥やそうとした」と見ているという。

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