油不要のフライドポテト調理器、フィリップス開発の「エアフライヤー」。

2010/09/10 10:49 Written by Narinari.com編集部

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フライドポテトやフライドチキンが好きな人は多いが、体への影響を考えると、油分を多量に含んでいるのが気になるところ。健康志向が高まっている昨今では、油で揚げずに電子レンジやオーブンを使ってそれに近い調理をする方法も広く知られているが、このほど家電メーカーのフィリップスは、油を使わずにフライのように仕上げられる「エアフライヤー」なる製品を開発した。この製品は200度の高温の空気を対流させることにより、ポテトや肉を油で揚げたように調理できるのが売りで、先日ドイツ・ベルリンで開かれた家電見本市に出品され話題を呼んでいる。  

一見、小型の炊飯器のような形をした「エアフライヤー」。この製品は最高200度の空気を高速で循環させるという独自技術が用いられている。これにより、油を使わずに「肉やスナックなど多くの物を、手軽に素早く揚げることができる」(エアフライヤー公式サイトより)そうだ。ただ、一切油を使わないということではなく、公式サイトでは風味付けのため「大さじ半分の油を加えてください」と勧めている。セットする容器の中は仕切りがはめ込めるようになっており、同時に2種類の食材を調理することも可能だ。

公式サイトの説明では、この製品を使って調理をすると「最高80%脂肪分を抑え、サクサクに揚げられる」。フィリップスのピーター・ノタCEOは「この製品は、人々が健康的で行動的に暮らし、より生活の支えとなるよう援助することを約束する」(英紙デイリー・メール)と胸を張る。ほかの特徴としては30分までのタイマー機能などを搭載。コーティング加工により、分解して食器洗浄機でも洗えるそうだ。そして購入者には30種類の調理法が書かれているレシピ本もプレゼント。現在、ウェブサイトで予約受付中で、販売価格は200ポンド(約2万6,000円)となっている。

しかし、油を使わずに揚げ物ができるという製品に、果たしてこの金額を出す価値があるのか、フィッシュ&チップスで有名な英国では意見が分かれているようだ。

デイリー・メール紙の記事のコメント欄には、実にさまざまな意見が寄せられている。「これは素晴らしい発明品だ」と称賛する人もいれば、「200ポンド?」「私は30年前からオーブンと呼ばれる機械を持ってるよ」と、価格や機能面で否定的な見方をする人もいる。ほかに「チップスは牛脂で揚げるのが一番」と味にこだわりを持つ人や、「ティファールで似たようなものが安く手に入る」との指摘も。ともあれ、フィリップス自信の一品だけに、発売された暁には利用者の声も早く聞いてみたいところだ。

なお、「エアフライヤー」は9月3日から8日までベルリンで開催された家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス展(IFA)2010」に出展され、YouTubeでも「Philips Airfryer」などのワードで検索すると、いくつも出展時に撮影された動画を見ることができる。どのような製品なのか、気になる人はチェックしてみてはいかが?

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