「金くれ」幽霊にお願いで発見? 暖炉の掃除をしたら金の塊が出てきた。

2010/09/07 13:27 Written by Narinari.com編集部

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“困ったときの神頼み”とはよく言うが、「困ったときに幽霊に頼んだら願いが叶った」と主張する人がオーストラリアにいる。パブでシェフとして働く男性は、店の中にいる幽霊に向かって「お金が欲しい」とお願いをしたところ、それから1週間もしないうちに、パブの経営者が6,500オーストラリアドル(約50万円)相当の金の塊を発見したという。

金の塊を見つけたのは、ビクトリア州トレンタムでパブを営むトレイシー・ベリーさん。ベリーさんは8月13日、店にある暖炉を掃除していると、「火床に重くて黒い塊がくっついている」(オーストラリア紙ジ・エイジより)のを発見した。いびつな形をしたその塊をシャベルで拾ってみたものの、「これは何だろう」と正体は分からず。しかし水の中に入れたとき、「塊が金になった」(オーストラリア紙ヘラルド・サンより)という。

この話を聞いて驚いたのは、同店でシェフとして働いているギャヴィン・クロウリーさんだ。彼の話では8月のある夜、クロウリーさんは暖炉の前のソファーでシャーベットを食べながら、閑散となった店内で、店にいるという幽霊に向かって大声で願い事を叫んだらしい。その願いは「少しお金が欲しい、何かくれ」というストレートなものだった。

しかし、このお願いから1週間もしないうちに、彼のお願いが実を結ぶ。「13日の金曜日にトレイシーが火の掃除をして、彼女は金を見つけたんだ」と話すクロウリーさん。見つけた148グラムの塊は、念のため学者に調査を依頼。すると、間違いなく塊は金であると判明し、その価値は「時価およそ6,500オーストラリアドル(約50万円)」(ジ・エイジ紙より)あるそうだ。

メルボルンの金専門家によると、トレンタムは昔、金の採掘地として知られたブラックウッドに近いことから、金の流通が盛んな場所だったそう。そのため、「1890年代まで、人々が金を家に隠すことが一般的だった」(ヘラルド・サン紙より)そうで、今回見つかったのも以前から隠されていたものではないかと推測している。実際パブの入っている建物は、以前は住居のほか、銀行やレストランが営まれていた古い建物で、クロウリーさんは「誰かが煙突に隠したに違いない」と考えているようだ。

ベリーさんは半年前にこのパブを買い取ったそうで、クロウリーさんのお願いの効果なのか、金の発見は棚からぼたもちといったところ。見つかった金は大事に金庫に保管しており、ベリーさんはどうするか考えているという。

幽霊に願いを叶えてもらった(?)クロウリーさんは、いびつな形が「価値を増やすかもしれない」(ジ・エイジ紙より)と貪欲な考えも持っているようだが、どうやら売りには出さない様子。ヘラルド・サン紙では金が「すでに客の呼び物になっている」とし、感触を楽しむお客さんが続々来店しているらしい。どうやら幽霊のプレゼントは、売りに出すより手元に置いたほうが、店にもっとお金を引き寄せてくれそうだ。

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