男は体のどこを念入りに洗うべき? ニオイを抑えるヒントに「汗腺MAP」。

2010/09/02 16:03 Written by Narinari.com編集部

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「観測史上最高の暑さ」の文字が日々ニュースを賑わせている今年の夏。外に出ればダラダラ、家の中にいてもジワジワと、9月を迎えてもなお汗をかかない日がないほどの猛暑が続いている。それだけ汗をかくと、気になるのはやはりニオイ。特に男性は自分の気付かぬうちに強いニオイを発してしまう恐れがあるため、注意が必要だ。そこでユニリーバ・ジャパンが展開する男性用化粧品ブランド「AXE (アックス)」は、汗とニオイの仕組みを紹介するとともに、体を洗う際にどこを念入りに洗うべきなのかを示した「汗腺MAP」を公開した。(※大きな画像は //www.narinari.com/Nd/20100914165.html 参照) 


◎汗自体にはニオイなし

よく「汗くさい」との表現が使われるが、実際には汗自体にはニオイはない。皮膚に寄生する「皮膚常在菌」というバクテリアが皮脂や汗を吸収することで必要以上に増え、そのバクテリアの代謝物がニオイの原因となっている。このバクテリアは外部からの感染を守ってくれるもので、完全に除去することはできない。しかし、バクテリアの増殖源となる、汗や皮脂をしっかり落とすことは大切だ。

そもそも、人間は何のために汗をかくのだろうか。人間は大量の水分を分泌することで、気化熱によって体温を調節。そのため、汗をしっかりかかないと体温調節ができなくなり、人体にとって危険な状態に陥ってしまう。

また、汗をかいていないと汗腺の機能が鈍くなり、たんぱく質などのバクテリアの栄養源になるものが一緒に排出されるため、より臭いやすい体質に。汗をたっぷりとかくのは決して悪いことではなく、たっぷりとかいた汗をしっかりと流すことが重要というわけだ。


◎1日に汗をかく量は?

人間は1日に平均700ml〜900mlも汗をかいていると言われている。たとえ涼しい場所にいたとしても、体内の水分は気付かないうちに皮膚から水蒸気として絶え間なく排出。「今日はそんなに汗をかいていないから……」と、お風呂をサボってしまうと、ニオイの原因となってしまうのは言うまでもない。

また、日本人は夜寝る前にお風呂に入る人が多いが、寝ている間にも、200ml〜300mlの汗をかいているので、朝起きたときにシャワーで汗を流すのは、ニオイのケアという意味でも効果的だ。


◎2種類ある汗腺

汗腺には体全体に分布している「エクリン汗腺」と、腋の下や生殖器のところに分布している「アポクリン汗腺」の2種類がある。「エクリン汗腺」は大量の水分を分泌し、気化熱により体温調節を行うための汗腺のこと。大部分は水(99〜99.5%)で、バクテリアの水分源となっている。ストレスや緊張、興奮したときや、辛いものを食べたときに局部的(手のひら、足の裏、額)に汗をかくことがあるが、そららの汗は「エクリン汗腺」から出ているものだ。

一方の「アポクリン汗腺」は、哺乳類の芳香腺に由来しているもので、人間の場合、機能は未だ明らかになっていない。ただ、たんぱく質や、脂質、糖質、ステロイド、鉄、アンモニア、色素などを含み、バクテリアの栄養分となっていることは分かっており、ニオイの原因となりやすいため、しっかりとケアすることが必要だ。


◎代表的な汗腺の場所

汗腺は体全体に分布しているため、体全体を洗う必要があるが、中でもニオイの元になりやすい、「アポクリン汗腺」が多い場所や、皮膚がこすれて皮脂汚れがたまりやすい箇所は、バクテリアが急増しやすい地帯だ。例えば「アポクリン汗腺」が集まる「脇の下」や「股間」、「エクリン汗腺」による発汗の多い「つま先」などは入念に洗ったほうが良い。「AXE 」がこうした“洗うべき場所”を示したのが「汗腺MAP」というわけだ。


◎男女の発汗量の違い

ユニリーバは18〜65歳の男女219人を対象に、温度38度・湿度35%の室内での腋からの発汗量を測定する実験を行った。すると、男性のほうが40%も多く汗をかくことが判明。また、女性のほうがニオイに敏感と言われており、男性自身では気付かなくても、意外と女性は気になっている――ということも有り得るという。

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