「iPhone」が強盗被害を防いだ、5ドルのアプリで自宅をリモート監視。

2010/08/31 11:00 Written by Narinari.com編集部

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いまや世界の携帯電話市場を席巻しているアップルのiPhone。ユーザーを惹きつける魅力のひとつは、多彩なアプリケーションを取り揃えていることだ。ゲームや情報系のみならず、あらゆるジャンルのアプリが登場しているが、米国の男性は「iCam」というアプリを利用したおかげで、自宅に侵入した強盗からの被害を防いだと話題を呼んでいる。この男性、自宅から遠く離れた両親の家を訪ねている際に、家の異常を知らせるテキストメッセージをiPhoneで受信。アプリを使って設置したカメラの映像を見ると、男2人が自宅を覗きこみ、ガラスを割る様子が映し出されていたそうだ。すぐに警察へ通報したおかげで、幸い被害はなかったという。

米国では4.99ドル(約420円)、日本では600円で販売されている「iCam」は、ウェブカメラの映像をリモート見られるアプリ。仕組みはウェブカメラを繋げたパソコンに専用ソフトをダウンロードしてパスワードを設定し、同時にiPhoneまたはiPod touch側のアプリにパスワードを入力すれば、カメラの映像がライブで見られるというものだ。最大4台のカメラに対応しており、回線を利用できる場所ならどこからでも映像を見ることができる。

さらに、オプションとして動きを感知すると通知してくれる機能も搭載。以前、家に強盗に入られた経験があるというハンターさんは2か月前にこのアプリを購入し、今回の外出でも利用していた。そしてオプション機能も活用したおかげで、メッセージを受信したというわけだ。

米放送局ABCなどによると、メッセージを受け取ったハンターさんがiPhoneで男の姿を捉えた映像の様子をうかがっていると、不審な男2人が、まさに家のガラスをレンガで割ろうとしているところだった。そのためすぐに警察と警備会社へ連絡を入れたという。

さらにそのまま映像を見続けていると、数分後には自宅に警察が到着。家の中を見回ったところすでに強盗2人組は逃げた後だった。幸い、ハンターさん宅から盗まれたものはなく、被害は割られたガラスだけ。しかし、付近ではこの男らの犯行と見られる強盗被害に遭った家もあり、「こんなことを何度も続けて、彼らを止めなければいけない」(米放送局ABCより)と近隣住民は憤慨している。

一方、5ドル弱の投資で自宅の被害を食い止めたとあって、ハンターさんは興奮しきり。「自分の携帯電話でこんなことができるなんて」と、進歩した技術を身近に活用できたことに驚きを隠せない。犯人は依然逃走中とのことだが、ハンターさんのカメラに映し出された映像を手掛かりに、警察が捜査を続けているそうだ。

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