「親の教え」守り父を救った3歳の女の子、消防署に向かい助け求める。

2010/08/26 15:18 Written by Narinari.com編集部

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不名誉ながらも「犯罪の国」と形容されることの多い米国では、子どもたちがまだ幼い頃から、安全についてしっかり教えることが大切だと考えられています。カルフォルニア州北部マンテカに住む3歳の女の子、アレサンドラ・タフォヤちゃんのご両親も、「安全な場所に逃げなければいけないとき」を想定して、「何かのときには家から2ブロック離れた消防署に駆け込むんだよ」と言い聞かせていたそうです。

しかし、その教えがアレサンドラちゃん自身ではなく、父親のフランクさんの命を救うことになるとは、誰も想像していませんでした。

米放送局CBSなどによると、8月20日、家でフランクさんと一緒にいたアレサンドラちゃんは、お父さんがリビングの椅子に座ったまま、動かなくなったことに気が付いたそう。フランクさんによると、「同時に服用してはいけない2種類の医薬品を間違えて飲んでしまい、その急激な副作用で倒れてしまったようです」(CBSより)とのことで、突然意識を失った彼は危険な状態に陥ったのです。

アレサンドラちゃんはそのとき、ご両親が常に彼女に教えていたことを冷静に思い出していました。「消防署に行けば、誰かが助けてくれる」。そう思いついた彼女は、家から一人で署に向かったのです。小さな女の子がやって来て、もちろん驚いたのは署の救急隊員たち。しかし、「ダディーが『凍っちゃった』の」(米ニュースサイト・ハフィントンポストより)と訴えるアレサンドラちゃんの言葉に、緊急性を感じた彼らはすぐに彼女の家に駆けつけると、動かない父親を発見。すぐに救急処置を施し、病院に輸送しました。

医師団によると、もし救急処置が遅れていたら、フランクさんは命も危なかったとのこと。アレサンドラちゃんのとっさの行動が、どれほど重要だったのかを物語っています。

アレサンドラちゃんの母親は、「私たちが教えていたことを、ちゃんと聞いていてくれていた証拠。本当に良いことだわ」と、娘を誉めているそうです。

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