路上で突然頭からペンキかけられた女性、中国のネットではあらぬ憶測も。

2010/08/23 05:26 Written by Narinari.com編集部

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災難はいつ何時、どのようなカタチで訪れるかはまったく予想できないもの。つい先日、中国の甘粛省では、路上を歩いていた女性が突然何者かによって頭からペンキをかけられるという騒動が起きた。

中国紙人民日報などによると、この騒動が起きたのは8月17日、甘粛省蘭州市にある東方紅広場西口のバス停付近でのこと。被害者はコーヒー色のワンピースを着た若い女性で、仕事からの帰り道だったという。

女性の近くを歩いていた目撃者の話では、20歳前後の男性が後ろから忍び寄り、何の前触れもなく手に持っていたバケツの緑色のペンキを女性の頭にかけたそう。彼女が叫び声を上げるや否や、男性はバケツを捨て、その場から逃げ去ったそうだ。

もちろん、ペンキをかけられた女性のほうはたまったものではない。人の群れの中で立ち尽くし、手で髪の毛のペンキを拭い去ろうとしたが、髪の毛は固まって束になるばかり。髪だけでなく、顔や服、携帯電話もペンキまみれになってしまった。結局、警察が出動し、現在捜査が進められているという。

なお、中国最大のインスタントメッセージサービス「QQ」を展開する騰訊(テンセント)のニュースページではこの騒動に対し、「もしあなたが男性に緑の帽子をかぶせるならば、男性はあなたに緑の鉄兜をかぶせる」というコメントが最もネットユーザーの支持を集めている。これは「緑の帽子をかぶせられた男性」が、中国では「妻を寝取られた夫、二股をかけられた男性」を意味することからきている表現だ。

つまり、ペンキの色が緑色だったことに意図を感じ、この女性が浮気をしたか、もしくは二股をかけたために鉄槌を下された、と考えているネットユーザーが多いよう。女性を擁護するコメントもあるが、この騒動は通り魔的な犯行というよりも、「女性にもきっと原因があるはず」と考える向きが強いようだ。

とはいえ、そうした反応は単なる憶測でしかなく、また、どのような理由であれこうした行為は決して許されるものではない。女性にとっては何とも気の毒な話だ。

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