「叩かないで」お化けがお願い、相次ぐ客の反撃に苦悩するお化け屋敷。

2010/08/12 11:45 Written by Narinari.com編集部

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背筋が凍るほどの涼しい体験ができるとあって、古今東西、夏の風物詩として人気を博しているお化け屋敷。誰しも一度くらいは、お化け屋敷にゾクッとさせられたことがあるのではないだろうか。しかし、いま台湾のお化け屋敷では、お化けのほうが客から背筋の凍る思いをさせられているという。

この“現象”が起きているのは、台湾雲林県のテーマパーク「剣湖山世界」に、7月16日にオープンしたばかりの「HORROR WOOD」。最新技術を駆使したこのお化け屋敷は「4Dホラー映画館」を謳っており、有名ホラー映画の恐怖シーンを体験できるのが売りだ。ジェイソンやチャッキー、キョンシーなど、ホラー映画好きにはおなじみのキャラクターが勢揃いしている。

しかし、このお化け屋敷が思った以上に怖いのか、突如現れるお化けから逃げるのではなく、反射的に反撃してしまう客が続出。お化けに扮している従業員たちは悩んでいる。

台湾メディアTVBSなどによると、ある従業員は客から平手打ちをされ、またある従業員は腹を蹴られた。酷いケースでは、傘で急所を突かれた従業員もいるという。かつて死体に扮して客を驚かせていた従業員の雷さんは、客から攻撃を受けて嫌気が差し、現在はお化けのメイクをする仕事に変えてもらったそうだ。

台湾メディアの取材に対して客の一人は「驚かされたら手が出ちゃうかも」とあっさりしたもの。その一方で、従業員は「驚かされても、頼むから叩かないで欲しい」と戦々恐々としている。このお化け屋敷はオープンしたばかりで大変人気のアトラクションとなっており、従業員は長蛇の列を作る客を見ては「自分が叩かれるのではないか」とビクビクしているそうだ。

なお、このお化け屋敷は暴行が多発したことを受け、傘や瓶、ペットボトルなどの館内持ち込み規制を決めた。果たして、お化けたちが安心して客を驚かせることができるようになるだろうか。

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