犬が隣人に必死のメッセージ、自宅で倒れた飼い主のピンチを知らせる。

2010/08/11 16:54 Written by Narinari.com編集部

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人間と言葉が通じなくても、飼い主の感情を察したり、愛情を示してくれる犬。その賢さから飼い主のピンチを救ったという話はしばしば聞かれるが、先日、米オレゴン州でダックスフントがとった行動も話題を呼んでいる。

オレゴン州ヤンヒルに住むチャールズ・ミッチェルさんは、庭先で作業していた先日の朝、突然の訪問客に困惑した。米紙マクミンビル・ニュースレジスターによると、やってきたのは通りの向かいに住む66歳の男性チャーリー・バードンさんが飼っている、ダックスフントのミッシー(メス/11歳)。家に帰そうとしてもなぜか頑なに居座るミッシーに、ミッチェルさんは「君の家はここじゃないだろ」(マクミンビル・ニュースレジスター紙より)との言葉が口をついたほど、まったくその場を動く素振りを見せなかったという。

ジッと眼差しを送りながら一向に家を離れようとしないミッシーだったが、そばに寄るとようやく動き出したそう。ただ、自分だけでは決して家から出て行こうとはせず、ミッチェルさんが後に付いていくと、振り返り続けながら歩を進めた。この一連の行動に、ミッチェルさんは「何かおかしい」と感じたそうだ。

向かいの家のドアの前までたどり着くと、ミッシーは何かを知らせようと必死に吠え始めたという。そこで、バードンさんを呼び出そうとしたものの、家の中から返事はなし。異変を感じたミッチェルさんは、助けを呼ぼうと一旦自宅へ戻ったところに、バードンさんの妻から電話がかかってきた。

外出先にいた妻は、バードンさん宅で何かが起きていると兄弟から連絡を受け、すぐにミッチェルさんに連絡をしたそう。実はバードンさんは6月に心臓を悪くして手術を受けたばかり。そのため、また心臓が原因で倒れたに違いないと判断、2人はすぐに警察と救急車を要請した。

後から分かったその日の状況は、バードンさんが突然めまいに襲われ倒れ込み、助けを呼ぼうと妻に電話をかけたつもりが、間違えて兄弟にかけてしまっていた。結局それも繋がらず、そのまま意識を失ったという。しかし、長年寄り添った飼い主の異変に気が付いたミッシーは、向かいのミッチェルさん宅に助けを呼びに行ったというわけだ。

30年近く続いている近所付き合いと、愛犬の行動により、ピンチを救われたバードンさん。妻もミッシーを「彼女はいい行動をとった」(マクミンビル・ニュースレジスター紙より)とベタ褒めしているそうだ。

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