「ののしられ屋」の人気拡大中、中国の新サービスを多くの若者が支持。

2010/08/11 13:44 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


仕事などで溜まったストレスを、なにかにぶつけて発散したい――。今年3月、そうした人を対象にした“部屋の中で好き放題暴れられる”店が中国・瀋陽市のショッピングセンター内にオープンし、ちょっとした話題を呼んだ。しかし、この店はあくまでもモノが対象。中には人に当たらなければ満足ができない人もいるかもしれない。そうした人にオススメ(?)なのが「ののしられ屋」だ。中国ではいま、特に若い人の間で人気を呼んでいるという。

中国紙長州晩報などによると、「ののしられ屋」のサービス内容や価格は店によってさまざま。ある「ののしられ屋」はサービスを数種類に分けており、「電話でののしる」場合は5分間20元(約252円。通話費は自分持ち)で、利用者の健康面を気遣い、最高で3回(15分間)までの制限が設けられている。中国のインスタントメッセンジャー「QQ」を利用したサービスも用意され、こちらは半額の5分間10元(約126円)だ。

また、別の「ののしられ屋」はメール2通で0.1元(約1.3円)という格安サービスを提供。予算や都合に合わせ、手段を選んでののしることができるというわけだ。

サービスの申し込み方法は「電話でののしる」場合、まず顧客が「ののしられ屋」のホームページにアクセス。そしてインスタントメッセンジャーを通じて相手と連絡を取り、サービスの申し込みを行う。すると「ののしられ屋」から電話番号が伝えられ、その番号に電話をかければスタート。悪口であろうと何であろうと、時間内は好きなだけ相手をののしることができる仕組みだ。ちなみに、店によってまちまちだが、中にはののしる相手を「男性・女性」と、選択できるところもある。

中国大手ECサイト「淘宝網」を覗いてみたところ、「ののしられ屋」は全国各地に広がっている様子。多いところでは8月だけで30件以上の取引が成立している店も見られた。もちろん、こうしたサービスのこと。半ば冗談でサービスを利用した人も少なくないと思われるが、中国メディアの取材に対して若者の多くは「このサービスは利用価値が高い」と答えており、今後さらに利用者が拡大する可能性もありそうだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.