次世代自販機は“頭脳”を搭載、顧客属性を判定してお勧め商品表示。

2010/08/10 15:09 Written by Narinari.com編集部

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JR東日本ウォータービジネスは8月10日、最先端技術を駆使した次世代自販機の先行展開を開始した。設置場所はJR品川駅の中央改札内コンコースと、3・4番線ホーム(横浜方)の計2台。

今回設置された次世代自販機は、大きく3つのポイントがある。一つ目は47インチの「大型タッチパネルディスプレイ」。通常の飲料自販機は商品のダミーと購入ボタンがズラリと並んでいるが、次世代自販機はタッチパネルディスプレイがその機能を代替えしている。また、このディスプレイでは、遠隔配信されるコンテンツや、選択した商品の詳細表示なども行う。

二つ目は「高度なマーケティング頭脳」。自販機の上部にはセンサが搭載されており、これにより顧客属性(年代・性別)を判定、属性毎にお勧め商品を表示する(※映像は保存できず、個人情報の記録もできない)。これにより、季節や時間帯、環境に応じた商品訴求を行い、需要を喚起するのが狙いだ。また、商品が売り切れた際には画像が消滅し、機内在庫がある商品に自動的に置き換わるため、赤ランプ(売り切れ)が表示されることがない。

三つ目は「デジタルサイネージ・ネットワーク」。WiMAXネットワークで絶えず新鮮なコンテンツを配信するほか、災害発生時には、遠隔操作により飲料を即時に無料提供する仕組みも用意した。

ほかにもコンビニ向け等の特殊形状商品の販売もできる特殊ラックの採用や、モバイル用FeliCaリーダ/ライタによるモバイルサイトへの誘導など、従来の自販機とはひと味もふた味も異なるものとなっている。

今後の計画では、年内には東京近郊のJR東日本エキナカでの展開をスタート。2年以内をめどに約500台を展開する予定だ。

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