とにかく狭い屋根裏ネットカフェを摘発、わずか4平米に子ども14人。

2010/08/07 14:03 Written by Narinari.com編集部

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「犯罪の温床である」との認識から、娯楽施設の中でも特に中国政府や警察からマークされているネットカフェ。中国の大都市には正規の営業許可証を取得していない無認可ネットカフェが乱立しており、出入りする未成年者を巻き込む犯罪も多発している。先日、湖北省武漢市で摘発されたネットカフェもそうした無認可店舗のひとつなのだが、よくある無認可ネットカフェと異なるのは、屋根裏部屋を使った「子ども向けネットカフェ」だということ。このあまり耳慣れない業態とその狭さに、驚きの声が上がっている。

中国紙長江商報によると、この無認可ネットカフェは、江岸工商分局花橋工商所の担当官が武漢市の市場内にある、小さなパソコン修理店を訪れたときに発見された。子どもたちの声が天井から漏れていることを不審に思った担当官がよくよく店内を調査したところ、その存在が明らかになったという。

このネットカフェに何よりも驚かされるのは、その狭さだ。店内から木製のはしごを上って入る屋根裏部屋はわずか4平米ほど。天井までの高さはたった1.2メートルほどしかない。そこにパソコン7台が設置され、摘発時には14人もの子どもたちが押し合うようにインターネットに興じていた。年齢は6〜13歳の幼い子どもたちで、1時間1.5元の料金を支払うことでオンラインゲームなどを楽しんでいたそうだ。

店主の説明によれば、「子ども向けネットカフェ」を副業として始めたのは、店で使わなくなったパソコンが何台か余っていたため。客は全員近所で暮らす出稼ぎ労働者の子どもたちで、各家庭にはエアコンがなく、暑さしのぎのために同店を訪れる子どもたちも多かったらしい。

中国では基本的に、未成年者のネットカフェ利用が禁じられている。しかし、無認可ネットカフェはそうしたルールを順守しておらず、未成年者でも関係なく入店させている店も珍しくない。中国関連部門は違法ネットカフェ摘発に躍起になっているが、今回のケースのように発見が困難な店もあり、そう簡単に取り締まれるレベルの問題ではないようだ。

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