古井戸から救出後に安楽死の危機も、消防隊員が同じ猫の命を2度救う。

2010/08/02 20:09 Written by Narinari.com編集部

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米国の街中では、消防車と消防隊員の姿をよく見かけます。それは火事の消火のほかにも、交通事故現場の清掃や、街中で妙なところにハマり込んだ動物の救出など、いろいろなお仕事があるため。実際に動物の救出劇は、ホッとするニュースとして見聞きする機会が多いものです。

先日、米ジョージア州のコウェータ郡でも、そんな動物の救出劇に関する話題が地元紙ザ・タイムズ・ヘラルドによって伝えられました。それはある猫が同じ消防隊員に2度命を救われたという出来事。

この猫は6月29日、12メートルの深さの古井戸に落ち窮地に陥っていましたが、コウェータ郡消防署の隊員により無事に救出されました。しかし、野良猫なのか、飼い猫なのか、判断することができなかったために、同地区にあるアニマル・コントロールの施設に送られることになったのです。そこで誰かに引き取られる日を待っていたのですが、飼い主を名乗る人がいないまま、1か月の月日が流れてしまいました。

アニマル・コントロールでは一定の期間が過ぎると、保護された動物は安楽死処分されてしまいます。そのことを知った消防隊員の一人、ジム・カデンヘッドさんは「私たちが力を合わせて助けた小さな命が、また消え失せてしまうのはとても残念に思えたのです」と、自ら猫を引き取ることを決意。この決断には、2人の娘から懇願されたことも大きかったそうです。

「もう消防署には猫嫌いの犬が2匹いるので、当分は自宅で飼いますよ」というジムさん。2度命を救われた猫は、井戸(英語でWell)から助けられたことに由来して、“Wellie”と名付けられたそうです。

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