スーパーマンが困窮家族救う、差押えの荷造り中に高価なコミック誌発見。

2010/07/30 13:49 Written by Narinari.com編集部

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アメコミを代表するヒーローとして、これまで多くの人々を魅了してきたスーパーマン。そんなスーパーマンが、現実の世界でも困っている人を救ったと話題を呼んでいる。先日、銀行の差押えにあったある家族が、家を明け渡す準備のために荷物を整理していると、地下からコミック誌が詰まった箱を発見。その中の一冊にスーパーマンが初登場した「アクション・コミックス」誌の創刊号があり、専門家によると最低でも25万ドル(約2,180万円)の価値があるという。

英情報サイトAsylumでは匿名として伝えられているため身元は不明だが、この家族は1950年代から所有していた自宅を、銀行の差し押さえ手続きによって明け渡すことになった。その準備のため家の中を整理している最中、地下に置かれていた荷物の中から見つけたのがひとつの箱。家族の誰の所有物でもないため、持ち主は妻の父親だと見られているそうだが、そこには「いくつか古いコミック誌」が入っていた。

そして、古い「アクション・コミックス」を見つけた家族は、ニューヨークで本屋を経営しているステファン・フィッシャー氏に接触。このフィッシャー氏は、今年2度も「アクション・コミックス」創刊号の競売を手掛けたことでも知られる専門家だ。「スーパーマン」を世に送り出したこの創刊号は、知られている限りで「現存100部」(米紙ニューヨーク・デイリーニューズより)と言われ、マニアにとっては“超お宝本”だという。

民間コレクターから「アクション・コミックス」創刊号を買い上げて所有していたフィッシャー氏は、まず、今年2月に自身が共同所有する競売サイト「ComicConnect.com」に1冊を出品。ただでさえ貴重な上、保存状態が良かったこともあって価格は急騰し、100万ドル(約8,740万円)で落札された。続けて3月にももう1冊を出品し、こちらは150万ドル(約1億3,000万円)の値が付いた。

そんなフィッシャー氏に持ち込まれた、今回の「アクション・コミックス」創刊号。同様の依頼のうち「99.9%が再販本」(Asylumより)であることから、当初はこの依頼も半信半疑だったという。しかし、携帯電話で撮影された雑誌の写真を見て「アクションの1号だ」と確信。保存状態も良いため、「ComicConnect.com」に出せば最低でも「25万ドルで売れなければならない」と話している。

この知らせに、家計が破たん直前だった家族は大喜び。突然舞い降りた幸運にまだ混乱しながらも、大逆転劇に胸をなで下ろしているそうだ。家を差し押さえられたことが結果的に貴重な雑誌の発見をもたらしたとあって、家族にとってはまさに“棚からぼた餅”な出来事となった。

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