海外の米兵18万人に感謝の気持ちを、カード作りに挑戦する10歳の少年。

2010/07/30 12:31 Written by Narinari.com編集部

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夏休みを迎えた子どもたちは、家族と旅行に行ったり、友だちと遊びに行ったりと自由を満喫する一方で、やらなくてはいけないのが課題や宿題。そうしたものがイヤで後回しにした結果、夏休みの最後はいつもてんやわんや……という記憶が残っている人も多いのではないだろうか。子どもの頃は“やらされている感”がなかなか拭えず、自発的に課題や宿題をやるという境地に至るのは難しいものだが、米国の10歳の少年は、夏休みの時間を使ってある課題を自ら立てた。それは外国へ赴任している米軍兵士に感謝の気持ちを伝えるべく、グリーティングカードを送るというもの。その数はおよそ18万枚にも及び、少年は祖父の力を借りながら、夏休みを費やしてカード作りを続けるという。

米放送局FOXなどによると、兵士へのカード作りに励んでいるのは、アリゾナ州サプライズに住む10歳のステファン・グッドマンくん。彼は海外で厳しい任務に従事している米軍兵士らに対して、感謝の気持ちを示す人が少ないと感じたようで、兵士にこうした気持ちを伝えることで「いい気分になってもらいたい」(MyFoxフェニックスより)と、グリーティングカード作りを夏休みの課題に立てたそうだ。

グッドマンくんは「海外任務に従事している、あらゆる兵士に受け取って欲しい」と考えているため、作るカードの数は全部で18万枚。この課題は完全なる「個人的なミッション」で、学校の宿題と無関係だ。彼はベトナム戦争に赴いた経験がある元軍人の祖父マヌエル・ノリエガさんの手も借りて、現在カード作りを進めている。

18万枚という膨大な数にも関わらず、グッドマンくんの気持ちが込められたカードは、すべてが手作りだ。書き込むメッセージは一言、二言ながら、「僕たちの国のためにありがとう」「あなたのおかげで、僕たちは自由を手にできています」(米ラジオ局94.5KOOL-FMより)など、1枚ずつ異なる言葉を添える細かな配慮も。また、カードの側面にはハサミで切り込みを入れたり、穴を開けてリボンを通すなど、1枚1枚に手間を惜しまず、工夫を凝らしたものになっている。

自らも過去に海外での従軍経験があるノリエガさんは、孫の行動に嬉しそう。グッドマンくんも、1人でも多くの兵士に喜んでもらうことを励みに、夏休みを目一杯使って仕上げられるように頑張っているそうだ。

なお、作ったグリーティングカードは、家にほど近いルーク空軍基地に届けられ、そこから世界に散らばる兵士らに送られる予定とのこと。世界に散らばる米軍兵士たちに笑顔を届ける、素敵なプレゼントとなりそうだ。

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