8月6日の「金曜ロードショー」(日本テレビ系)でテレビ初登場となる、細田守監督の大ヒット劇場アニメ「サマーウォーズ」が、テレビ放送用に再編集されたオリジナルバージョンとなることがわかった。細田監督がTwitter上で明かしている。
「サマーウォーズ」は、劇場アニメ「時をかける少女」で爆発的な支持を集めた細田監督による2009年公開の劇場アニメ。第33回日本アカデミー賞での最優秀アニメーション作品賞を始め、数々の賞を獲得してきた作品だ。
インターネット上の仮想世界とリンクする世界で、ふとしたことから世界の危機に巻き込まれ指名手配されてしまった主人公。憧れの先輩やその家族と、世界を救うべく戦うといったスリリングなストーリーが繰り広げられる。アナログとデジタルが織り交ざった絶妙な世界観にハマる人が続出した。
今回のテレビ放映について細田監督は、Twitterで「金曜ロードショー枠に合わせて再編集&再ダビングしました」と報告。「再編集はさておき、テレビ放映のためだけにダビングをやり直せるのは結構珍しいのでは?」と、異例の作業だったことを語りつつ、「なかなかいい仕上がりになったと思います」と、納得の出来映えに自信を覗かせている。
また、再編集・再ダビングに至った経緯としては、「劇場とTVの間合いって、やっぱり違いますものねー」と説明。「6コマとか4コマ単位で手を加えました」と、かなり細かい編集が加えられている模様だ。
なお、この報告を受けるまで、一部ネットではテレビの時間制限による懸念の声が漏れ聞こえていた。告知されている放映時間は21時から22時54分。CMを考えるとさらに減ってしまうが、作品自体は115分であり、「時間内にどう納めるのだろうか」「大事な部分がカットされないだろうか」との不安要素があったためだ。
しかし、細田監督が自ら再編集作業を行った“テレビ最適化版”のオリジナル「サマーウォーズ」を直々に発表したことでファンは大喜び。細田監督のTwitterでの発言は深夜にも関わらず活発なリツイート(引用)が行われ、書き込みからわずか2時間で260件を突破したほどだ。「細田監督ならこれぐらいやってくれると信じてた!見る理由ができたなう」「見比べよう」「ブルーレイ買いましたが、楽しみにしてます♪ 」と、すでに作品を見たファンからも期待の声が続々と寄せられている。
「サマーウォーズ」公式サイトでは、番組の進行に合わせてシーンの解説や豆知識を紹介する(※データ放送)ことが告知されており、同サイトによるとこうした試みは「映画放送史上初めて」だという。さらなる魅力をプラスしてのテレビ初登場となる「サマーウォーズ」に期待したい。