かつてジャニーズのトップアイドルとして列島を熱狂の渦に巻き込んだ“トシちゃん”こと田原俊彦。1980年代を生きた者なら、誰もがそのカリスマ性を目の当たりにしてきた「真のアイドル」だ。そんな田原俊彦が歌手デビュー30周年の大きな節目に合わせ、ケータイ公式サイト「田原俊彦モバイル」のサービスを開始した。月額399円（税込み）。

「田原俊彦モバイル」は田原俊彦の最新情報はもちろん、待受画像、待受Flash、着ムービー、着ボイス、デコメ、動画コンテンツなど、さまざまなコンテンツを提供するケータイ公式サイト。同サイトでしか見ることができないスタッフブログや、「楽屋裏への潜入」「田原俊彦の素顔に迫る」などの貴重な映像を配信するケータイTV番組「DOUBLE TV」も展開していく。

田原俊彦は1979年に「3年B組金八先生」（TBS系）の生徒・沢村正治役として俳優デビュー。同じく生徒役だった近藤真彦、野村義男と共に「たのきんトリオ」を結成し、一躍人気者となった。そして1980年6月、「たのきんトリオ」の先陣を切って「哀愁でいと」で歌手デビュー。その後も「ハッとして！Good」「抱きしめてTonight」「ごめんよ涙」など数多くのヒット曲を連発し、1980年代のトップアイドルとして一時代を築いた。

しかし、いわゆる“ビッグ発言”などが災いしてマスコミから激しいバッシングを受け、ジャニーズ事務所を離れた1994年前後から露出が激減。それからしばらくはテレビや雑誌でお見かけする機会がなくなってしまったが、2008年頃からその風向きも変わり始める。

きっかけはYouTubeやニコニコ動画にアップロードされた過去の音楽番組の動画。生番組で歌いながら激しく、そして美しく踊り続ける田原俊彦に対し、「いまのジャニーズにこんなに踊れる奴いるか？」「この完璧な踊りで歌いこなす。プロだね！」「トシちゃんは神」「なんというキレのあるダンス」との声が相次ぎ、海外のユーザーからも「jesus he is so sexy and elegant」「what a great performance」と驚きのコメントが寄せられるなど、そのパフォーマンスの質の高さを再評価する声は多い。

また、昨年11月には公式ブログ「田原俊彦 FAVORITE MAIL Once upon a time in Japan」を開設。時には際どい発言やオヤジギャグを交えながら、全盛期を彷彿させる飾らない言葉でメッセージをつづり、たまに飛び出す暴露話などでファンを楽しませている。

昨年のデビュー30周年、今年の歌手デビュー30周年と、メモリアルイヤーに合わせて動きを活発化させている田原俊彦。「田原俊彦モバイル」ともども、今後の活動に注目しておきたいところだ。