「裸足の泥棒」逃亡劇に終止符、飛行機で向かった潜伏先のバハマで御用。

2010/07/12 14:42 Written by ナリナリ編集部

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2008年4月、社会更生施設への移送中に脱走して以来、米国で窃盗事件を繰り返しながら逃走していた「裸足の泥棒」こと、19歳のコルトン・ハリスムーア容疑者がついに逮捕された。警察の必死の捜査をあざ笑うように逃げ続け、Facebookでは7万人近いファン(7月12日現在)を生み出すほど注目を集めていたハリスムーア容疑者。その逮捕現場となったのは、7月上旬に盗んだ飛行機で向かったバハマだった。

米紙ロサンゼルスタイムズや米放送局CNNなどによると、ハリスムーア容疑者が逮捕されたのは7月11日深夜のこと。通報を受けて駆けつけた警察と、バハマのハーバー島を舞台に追跡劇が繰り広げられ、ハリスムーア容疑者は島からの脱出を試みるも失敗。最後は持っていたパソコンを海に投げ捨て、逃亡先で手に入れていた銃で自殺しようとしたものの、警察の説得により観念し、逮捕となった。


◎2年にわたる逃亡劇

米ワシントン州カマーノ島出身のハリスムーア容疑者は2008年4月に強盗などの罪で逮捕され、懲役3年の刑を受けて社会更生施設へ移送中に脱走。同年7月にはカマーノ島で盗んだメルセデス・ベンツで警察とカーチェイスの末に、森へ逃げ込み姿を消した。

また、同年11月にはカマーノ島から60キロ北にあるオーカス島の飛行場でセスナを盗み出し、東へ約480キロ逃亡。飛行機の操縦はネットでマニュアルを購入して覚えたという独学で、これ以外にも昨年末の時点で小型の飛行機を2回、さらに高速ボートを2回盗んだことがわかっている。   

そして最新の動向として伝えられていたのが、インディアナ州の空港で、今年7月3日夜から4日朝までの間にセスナ機が盗まれた事件だ。セスナ機はフロリダ南東の島国バハマ近くに不時着したことが判明。FBI(米連邦捜査局)もハリスムーア容疑者がこの事件に関与し、バハマへ逃走したとの見方を強め、人員を派遣して捜査に当たっていた。


◎「裸足の泥棒」にネット熱狂

「裸足の泥棒」と呼ばれていたのは、侵入した家屋や盗まれた飛行機などに、必ず裸足の足跡が残されていたため。ネットでは破天荒な行動を起こしながらも、直接人の体を傷つける行為はしていないことから英雄視する人たちが現れ、Facebookには「裸足の泥棒」のファンクラブまで存在している。

ナリナリドットコム編集部の確認では、ファンクラブには昨年12月時点で1万4,000人超、今年7月8日時点で4万5,000人超もの参加者がいたが、その数はここ数日でさらに膨れあがり、7月12日時点では7万人超に。そして今回の逮捕を受けて「うおお、捕まっちまった」「なんで捕まったんだ」「残念すぎる」といった声が次々と上がっている。

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