中国で注目される「お別れ代理人」、恋人との別れを“平和的に”遂行。

2010/07/10 12:49 Written by ナリナリ編集部

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どんなに愛し合って交際をしていても、どちらかの愛が冷めてしまえば、待ち受けているのは別れ。しかし、一方的な理由で突然別れを告げられた場合、相手への深い愛が時に激しい憎悪へと変わり、悲しい事件に発展することもある。そうした危険性を回避するためなのか、はたまた“修羅場”を迎えることを面倒くさがる人が増えているのか、中国ではいま、「恋人との関係を平和的に終わらせたい」と願う人向けの“お別れ代理サービス”が注目されているという。いったい、どのようなサービスなのだろうか。

中国紙大河報などによると、このサービスを担う人々は、通称“お別れ代理人”と呼ばれている。インターネットなどを通じて顧客を募り、「別れ話を切り出してもなかなか相手に受け入れてもらえない」「別れたくても直接伝える勇気がない」……そんな人たちの代理として“お別れ代理人”が間に入るそうだ。

“お別れ代理人”にサービスを申し込むと、まず今の恋人との慣れ染めや交際期間などの詳しい説明を求められる。代理人曰く「こうした話を十分に聞くことで、二人を上手に別れさせるための口実が生まれるのです」。

依頼者の話の中から交際の失敗原因を分析し、依頼者の“友だち”として直接相手に会って説明するという約束を取り付ける。そして相手に「現状を考慮すると、依頼者とあなたが一緒にいることは難しい」ことを認識させ、別れたほうが良いと勧めるそうだ。相手への接触は電話、メール、チャットなど、ありとあらゆる手段を駆使。サービスの基本料金は200元(約2,600円)で、別れさせるまでに手間がかかる場合は、さらに追加料金が必要となる。

しかし、相手をまだ愛している人物を説得し、別れさせるのはそう簡単なことではないだろう。この点について、半年で11組のカップルを別れさせた実績を持つ代理人は「心理学の原理を利用して、それぞれのカップルに最適な別れ方をご用意します」と自信を示している。別れ話を持ちかけられた相手が、別れをスムーズに受け入れられる状況作りを信条としているようだ。

また、同代理人の話では、依頼者の置かれている立場・状況次第では(例えば既婚者、金銭争いなど)、サービスの提供を断ることもあるそう。このサービスはあくまでも“普通のカップル”向けのサービスであることを強調している。

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