いろいろな事情やシチュエーションにより、ひょっとする年齢のサバを読んだ経験がある人もいるかもしれない。ウソをつくことは決して褒められたことではなく、それが原因でトラブルに発展する可能性は常に秘めているが、話の流れで2つか3つ程度ごまかすくらいならまだかわいいものだ。しかし先日、米国で逮捕された31歳の女は、自分の若く見えるルックスを最大限に活用し、16歳の少女と不適切な関係を持った。この女、驚いたことに自分の年齢を14歳と偽っただけでなく、少女に“男の子”と信じ込ませていたという。
捕まったのはオハイオ州に住む31歳の女、パトリシア・ダイ容疑者。ダイ容疑者は今年6月22日から3日間にわたり16歳の少女とホテルで生活し、性的な関係を持ったとされている。米紙ニューヨーク・デイリーニューズは、ダイ容疑者が「マット・エイブラムス」という偽名を使って、14歳の男の子として少女と交際していたと報道。容疑者の顔写真も掲載しているが、確かにパッと見ただけなら、若い男の子といった印象を抱いても不思議ではないルックスだ。
米紙デイトン・デイリーニュースでは、ダイ容疑者が「インターネット上でキャラクターを演じていた」と伝えており、ここから2人の関係が繋がって交際に発展したようだ。少女は16歳の誕生日を迎えた6月22日に家出し、14歳のエイブラムスことダイ容疑者のもとへ。頼られたダイ容疑者はホテルを「自分の家」(米放送局ABC系列WEWS-TV)と説明して少女を連れ込み、犯行に及んだという。
しかし、母親から帰宅を促すテキストメッセージを受け取った少女は、3日間一緒に過ごした後にホテルから逃げ出し、警察に保護された。事情聴取の中で、少女は3日間食べ物を口にしておらず、相手と性的な関係を持ったとしたため、警察が捜査を行いダイ容疑者を特定。6月30日に逮捕された後で知らせを聞いた少女は、14歳の男の子だと思って交際していた相手が、実は31歳の女性だったと知り、驚くと同時に「バカにしてる」と憤りを見せたという。
ショートカットで童顔のダイ容疑者。身長も約150センチと小柄で、約165センチという被害者の少女は年下のかわいい彼氏と思っていたのかもしれない。それがフタを開ければ自分より倍近くも年上で、かつ同性だったとなれば、少女のショックは相当なものだろう。
ダイ容疑者に前科はなく、これが初犯と見られているが、警察はほかにも被害者がいないか捜査を続けているそうだ。
こうした事件、実は今年1月に日本でもあり、33歳の男が「小学校の同級生」と偽り16歳の少女と交際。自宅に2か月間連れ込み、わいせつな行為をした疑いで神奈川県警に逮捕されるという事件が起きている。このときネットでは「どうすれば33歳が16歳に見えるんだ」「童顔でも無理だろ…」「理解できない」など、一様に驚きの声が上がっていた。