飼い主捜して3,200キロの大冒険、引っ越しから2年後に猫ひょっこり。

2010/06/25 13:19 Written by Narinari.com編集部

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先日、猫にまつわる不思議な話が英メディアによって伝えられた。それはウズベキスタンに住んでいたある女性が、2,000マイル(約3,200キロ)離れたロシアに引っ越したときのこと。飼っていた猫の面倒を見てもらおうと隣人に託したところすぐに姿を消し、それから2年後、引っ越した先の家の近くに同じ猫がひょっこりと姿を現したという。

英紙サンによると、この出来事の主人公は現在ロシア南西部リスカに住むRavila Hairovaさんの飼い猫・カリム(9歳)。以前、2,000マイル離れたウズベキスタン・グリスタンで仲良く暮らしていたHairovaさんとカリムだったが、引っ越しが決まった際に、カリムは置いていくことになった。そこで彼女は「不自由なくやっていけるだろう」(英紙デイリー・ミラーより)と思った近所の人に、カリムを託したそうだ。

カリムが大好きな椅子やクッションなども預け、安心して引っ越したHairovaさん。しかし、すぐに新しい飼い主から「引っ越して数日の内にいなくなった」との連絡が入った。別れたとはいえ、それまで可愛がっていた猫だけに、失踪の報告には気が気でなかった様子。夫のLev Kondratyevさんは、知らせを聞いたあと「情報がないか、数週間にわたって毎日(新たな飼い主に)電話した」という。

しかし、残念ながらその後もカリムの新しい情報が夫婦にもたらされることはなく、徐々に2人も発見を諦めるように。Hairovaさんは、当時の気持ちについて「とても悲しかった」(サン紙より)と振り返っている。ただ、再会を諦めてしまった夫婦に対し、カリムのほうはHairovaさんたちに会いたいと、1歩1歩着実に近づきながら、一生懸命その場所を探していたのかもしれない。

月日は流れ、夫婦が引っ越してから2年後。Hairovaさんが道を歩いていると、1匹の猫が目の前に現れた。汚れていて「すごく痩せていた」というその猫は、どこか彼女を待っているかのようにたたずんでいたという。Hairovaさんがその猫に近付いてみると、毛色や尾にあった傷など、いろいろな特徴がカリムと一致。カリムに間違いないと確信したそうだ。

自分たちを求めて広い大地を彷徨って来た愛猫との再会に、Hairovaさんは「彼がそうしてくれたことが、とても嬉しい」と喜びを隠せない。また、Kondratyevさんは「私たちと同じように、彼も明らかに我々のことを分かってくれたよ」とコメント。3,000キロ以上も離れた飼い主の場所を探しあてたカリムの能力は「専門家を困惑させる」(サン紙より)もので、カリムと夫婦の絆を科学的に解明するのは難しいようだ。

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