米国の経済悪化の影響は一般企業だけではなく、人々が納める税金から成り立つ政府や自治体にも大きなダメージを与えています。そんな財政難を乗り切ろうと、米カルフォルニア州では、あるアイデアの立法化が検討されているそうです。
米放送局KTLAによると、同州の上院議員カレン・プライス氏が提出したこの法案は、自家用車のナンバープレートをデジタル表示のスクリーンにすることを認めるというもの。その結果、表示される画像をいろいろなものに切り替えることで、ナンバープレートを広告サインなどに活用できるというのです。
具体的には、自家用車が停車して数秒後から再度発車するまでの間、ナンバープレート部分のスクリーンをほかのグラフィックに差し替えます。実際にこの法案が成立した場合、どの程度の車が“電子ナンバープレート”を採用するかの予想は難しいですが、数によっては州政府の税収アップが期待できると踏んでいるようです。
もちろん走行している間は、後続の車の運転手が気を取られないよう、通常通りのナンバーを表示します。また、仮に何らかの凶悪事件の犯人が指名手配された場合など、情報をいち早く人々に伝える手段が必要となった時も、この“電子ナンバープレート”が活躍するかもしれません。
果たしてこのアイデアは実現されるかどうか、今後の成り行きに注目しておきたいところです。