電気止められた102歳に救いの手、隣人ら懇願で電力会社が請求金額減額。

2010/06/11 20:11 Written by Narinari.com編集部

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米フロリダ州ジャクソンビルで一人暮らしをしている102歳のエマ・ワトソンさん(※同名女優とは無関係)に、先日、困ったことが起きてしまいました。電気代の支払いが数か月にわたってできなくなり、電力会社から送電をストップされてしまったのです。滞納している電気代の合計は約2,000ドル(約18万3,000円)。年齢的に年金以外の収入があるとは考えにくく、経済的な事情で支払いが不可能になったのは想像に難くありません。

米放送局WJXTによると、電気が止まった日、エマさんはどうすることもできずに部屋で座ったまま呆然としていたそう。ジャクソンビルは初夏(5〜6月)でも30度近くまで気温が上がる暑い土地。家の中も熱気がこもっていたそうですが、幸いそこにエマさんの様子を常に確かめに来てくれる隣人が訪れ、エマさんの体調の変化に気付いて救急車を呼びました。電気が止められた高齢者の一人暮らし、こうした近所との繋がりがなければ、脱水症状などで命を落としていたかもしれません。

現在は病院で治療を受けているエマさんですが、80年以上住み続けた家を離れるのはやはり辛かったようで、帰宅を切望。しかし電気が通らないことには生活ができません。そこで隣人らはテレビ局の協力を受け、電力会社に請求金額の見直しを懇願。電力会社も「そんなご年配の方とは知らなかった」と釈明した後、300ドルまで値引きすることに同意しました。

さらにその残りの300ドルも、エマさんは負担しなくても良いことに。彼女を病院まで搬送した救急隊員らが事情を知り、彼らの所属する救急隊員協会が肩代わりしたいと名乗り出ました。これで家の電気は復旧。エマさんは安心して退院・帰宅することができそうです。

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