奇抜な“人工の山”付きマンション、風水を意識したデザイン採用。

2010/05/28 12:28 Written by Narinari.com編集部

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つい先日、ネットに動画がアップロードされ、一躍注目を集めることになった上海のとあるマンション。上海のマンションと言えば昨年6月、建設中のマンションが突然倒壊し、大きな騒動を巻き起こしたのは記憶に新しいが、今回のマンションは欠陥住宅としてではなく、一風変わったデザインで多くの人の関心を引くことになった。

このマンションが注目を集めているのは、建物を見れば一目瞭然、側面に人工の山が備え付けられているためだ。

人工の山は2棟の28階建てマンションの側面に張り付くような形で建築されており、山の頂はマンションの15階程度にまで及び、高さにして50メートルほど。材質は人工石で、内部は支柱で固定されており、定期的に補修工事も行われているという。

オーナーの話によればこのマンションは2003年に竣工したが、温州の開発業者が風水的見地から「山を備え付けたほうが良い」と判断し、このようなデザインになったとのこと。中国では建物を建てる際、龍脈の通り道を確保するため、真ん中にぽっかりと穴が開けられたような建築デザインになることがしばしばある。今回の山も似たような風水的仕掛けのひとつだ。

かなり奇妙なデザインではあるが、居住者からは特に苦情は出ていないそう。また、マンションの価格も値下がりすることなく、周辺地域とほぼ同じ価格帯を保っている。

なお、この一風変わったマンションには以前、上海の登山協会から「登らせてくれ」というオファーが届いたこともあるのだとか。ただ、登山家の安全を考慮してお断りしたそうだ。

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