自分でランボルギーニを制作した中国の男性、28万円で長年の夢が叶う。

2010/04/28 04:56 Written by Narinari.com編集部

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上方に開けるスイングアップドアでもおなじみのスーパーカー・ランボルギーニ。多くの車好きから羨望の眼差しを注がれ、価格は数千万円にも上る高級車だが、この車に憧れるあまり、自分で材料や図面を調達してランボルギーニに“似た車”を作り上げた男性が中国にいる。パッと見の印象からして「忠実に再現」とは言い難く、サイズもホンモノよりも少し小さいのだが、当人はポーズを決めて写真を撮るなどお気に入りの様子だ。

この男性は湖南省のチン州市に住む25歳のチェン・ジンミャオさん。中国ニュースサイト南方網などによると、チェンさんは元自動車整備工というキャリアを持つ男性で、1年近くの制作期間と3,000ドル程度(約28万円)の資金を投じてランボルギーニを自作した。エンジンも搭載しているため実際に走行可能だが、時速300キロ以上出る本家とは異なり、自作ランボルギーニは最高90マイル(約145キロ)止まりだという(※最高速度は伝えるメディアによってまちまちで、80キロ程度との説もある)。

チェンさんは長年、「ランボルギーニのオーナーになる」という夢を抱いていた。しかし、ただの車とは違い、ランボルギーニは数千万円もする“超”が何個も付くほどの高級車。中国でごく普通の暮らしをしているチェンさんが購入できるような車ではなく、実際にオーナーになるには現実的な、大きな壁が立ちはだかっていた。

そこで思い付いたのが自作という手段。周囲からは反対されたもののランボルギーニに賭ける熱意は衰えず、「ネットから図面をダウンロードし、材料を購入して」(ニュージーランド放送局3NEWSより)組み立てや溶接、塗装もすべて自分で行い、見事に完成させたのがこの車というわけだ。

晴れて夢を実現(?)させたチェンさんだが、実は問題をひとつ抱えている。現在は「交通当局から公道の走行許可を待っている」(英放送局STVより)段階で、自由にドライブに出かけることができない。当然、当局から却下される可能性も残されているが、そのときには「自宅にコレクションしておきます」(同)とのことだ。

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