「ベッカムの影響」で病気を発見、モヒカンがきっかけでこぶに気付く。

2010/04/22 09:59 Written by Narinari.com編集部

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英国のある若い夫婦は先日、自分の3歳の男の子の髪型をモヒカンスタイルにしようと、トップの部分だけを残して大胆にカットした。すると、後頭部に奇妙なこぶがあるのを発見。不安に思った両親は男の子を病院に連れていくと、白血病に侵されていることが分かったという。

昨年10月、エセックス州フリントンに住むマドックス・タロウィンくんは、伸びた髪を父親にカットしてもらった。その数か月前、「ベッカム選手の影響」(英紙デイリー・メールより)から、彼は次の髪型をモヒカンにしようと親と約束していたそう。左アキレス腱断裂の大けがで次のW杯出場が断たれたベッカム選手だが、ファッションリーダーとしては未だ健在。2002年のW杯日韓大会時にも話題となった、ベッカム選手のソフトモヒカンをマドックスくんは気に入っていた。

こうして父親のベンさんは、マドックスくんの髪の毛のトップだけを残し、そのほかはバッサリとカット。3歳の子どもとしてはかなり大胆な形となったが、今回はその思い切りの良さが功を奏した。完成した髪型を触っていた両親は、マドックスくんの後頭部に妙なこぶを発見する。「おかしいと気が付いたので、すぐに予約を入れた」(英紙デイリー・テレグラフより)両親は、彼を医者の元へと連れて行くことに。

マドックスくんの症状を見た医者は血液検査を手配。すると、翌日行った検査で白血病と判明、マドックスくんはそのまま「点滴とチューブが付けられ、化学療法を開始」(デイリー・メール紙より)する状況となった。しかし不幸中の幸いだったのは、医者が「ほとんどは具合が悪くなるまで発見されない」(デイリー・テレグラフ紙より)という白血病を、両親が早く気付けたこと。マドックスくんは「3年間の治療が必要」とされているが、早期の発見により、順調に回復への道をたどっているという。

息子が大きな病気に侵されたとはいえ、「見つけられたのは、幸運以上の何物でもない」と話す父親のベンさん。クリスマスと3歳の誕生日を含め、ほぼ毎日ケンブリッジの病院で過ごしたマドックスくんは、現在は週に数回通う程度で済むまで回復を見せている。

ただ、両親は治療のための金銭工面という現実に直面。1歳の娘も抱えながら、残業を積極的に引き受けながら働く毎日となったが、そんな夫婦を近所の人や友人らが温かく支えてくれるという。「2人ともずっとここで育った」(英紙クラクトン・ガゼットより)とあって、周りには顔見知りも多い。外に出られないマドックスくんや小さな妹の面倒を一生懸命見てくれるそうで、ベンさんは「本当に感謝している」と話している。中には、資金面の援助を申し出る友人もいるそうで、マドックスくんはこうした人々の力に支えられて元気になりつつあるようだ。

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